2020年6月21日日曜日

第282夜 ファミリーラインを4代遡上すると8分の1くらいに集約できる

▼血統の用途
このブログ用データベースに血統情報を付加している。
以前、データベースを刷新した際、血統情報をすべて破棄したために、この半年あまり再構築に時間とエネルギーを費やしている。
新たな血統関連の情報も追加することにしたので進みが遅く、来年くらいまでかかる難作業になる見込みだ。


にわかに血統に目覚めたわけではない。
わたしは相変わらず、個々の競走馬の気性や適性を語ることにはあまり興味がない(仲間たちとの話題にするのはいいけれど競馬予想とは別の世界である)
そうではなく、血統を競走馬のグループ分けに使おうと考えたのだ。
グループ分けに使うという着想は目新しいものではないのだけれど、競走馬を性別、馬齢以外の分類方法を模索している中で、便利かもしれないと思ったのである。

同じ系統群の中でも更にグループ分けする研究も進めているが、それはさておき、今夜はわたしのデータベースで、種牡馬・母系(ファミリーライン)共に如何に種類が多いのか、を紹介しておきたい。

▼出走馬の血統上のプロフィール
2006-2018年の中央競馬で障害競走、競走中止・取消・除外などもすべて含め(再騎乗も!)、出走馬は延べ646,684頭である。

純頭数は66,492頭であるから、平均すれば1頭あたりの出走エントリーは10回弱となる。
僅か1戦や2戦で退場(地方転出や引退)も多く、最頻値や中央値が必ずしも平均値近辺というわけではないので注意されたい。
この6.6万頭の父だが、種牡馬は1,371頭だった。
「サンデーサイレンス」と「Sunday Silence」のようなケースもあるかもしれないので自信はないけれど、集約したらこんな数字になった。
性別ならそのままであれば2種類、馬齢でも10プラスアルファくらいに分けられることを考えると、1,000頭はちょっと多いなと思う。
13年間分あるので世代交代もあるから少々多いだろうと推測していたが、1,000頭以上というのは予想外であった。

100頭とか200頭であれば良かったのだが。


一方、母馬は21,436頭に集約された。
兄弟姉妹平均で34頭という計算になる。
これは想定の範囲内であるが、もう少し集約したい。
そこで、2代母(祖母)を調べた。
14,172頭だった。

思いの外集約されず、ファミリーラインをどんどん遡上していく。
3代母は10,501頭だった。

4代母は8,224頭だった。

ようやく1万頭を割った。
手拾いなので正確性はご容赦願いたい。

血統上のグループ分けをするので「4代母イコールグループ数」とはしないのだが、それにしても種牡馬を遥かに上回る頭数である。
調査の労力もバカにならないが、更に遡っていくとなるとジェネラルスタッドブックの怪しいところまで触れることになりそうで(そうでなくてもすでに微妙な血統情報もある)5代母の調査に逡巡しているところだ。
概算で6.6万頭を4代母で割り算すると、4代母1頭あたり8乃至9頭の競走馬をグループ化することになる。
困っているのは4代母まで遡ってもグループにならない、すなわち1頭の競走馬だけ、というケースが多そうなことである。
ファミリーナンバー並みに整理できないものだろうか。

と、ここまで書いてきて「表にすれば良かった」と気がついた。
ご覧いただいた皆さんには申し訳ないことをした。
(SiriusA+B)


項目 頭数 摘要
延べ出走頭数 646,684 2006-2018年の中央競馬で障害競走、競走中止・取消・除外などもすべて含む
出走頭数 66,492
出走馬の父の数(種牡馬) 1,371
出走馬の母の数 21,436
出走馬の2代母の数 14,172
出走馬の3代母の数 10,501
出走馬の4代母の数 8,224

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