▼斤量と馬体重の検証
負担重量すなわち斤量と、馬体重はそれぞれ単独ではあまり勝利との因果関係があるようには思えないが、組み合わせることで注目すべきデータになることが知られている。
馬にも、300kg台から500kg、600kg台までおり、55kg前後の斤量が与える影響は馬格により異なるのではないかといわれている。
今夜は、斤量/馬体重指数を使って、2006年から2014年の中央競馬平地競走完走馬と勝利の関係を調査した。
負担重量すなわち斤量と、馬体重はそれぞれ単独ではあまり勝利との因果関係があるようには思えないが、組み合わせることで注目すべきデータになることが知られている。
馬にも、300kg台から500kg、600kg台までおり、55kg前後の斤量が与える影響は馬格により異なるのではないかといわれている。
今夜は、斤量/馬体重指数を使って、2006年から2014年の中央競馬平地競走完走馬と勝利の関係を調査した。
斤量/馬体重指数は、斤量÷馬体重と計算している。
55kgを背負う馬体重460kgの馬であれば、55/460で0.12である(小数点第3位を四捨五入している)。
下表をご覧いただければわかるとおり、多くの出走馬は0.11か0.12に位置し、0.13以上の値になった馬は勝率が大きく下がる。
勝馬の90%は0.12以下の馬である。
0.14以上になると勝率もずいぶん下がる。
▼斤量/馬体重指数別状況
55kgを背負う馬体重460kgの馬であれば、55/460で0.12である(小数点第3位を四捨五入している)。
下表をご覧いただければわかるとおり、多くの出走馬は0.11か0.12に位置し、0.13以上の値になった馬は勝率が大きく下がる。
勝馬の90%は0.12以下の馬である。
0.14以上になると勝率もずいぶん下がる。
▼斤量/馬体重指数別状況
斤量/馬体重
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牡完走数
|
牝完走数
|
完走数計
|
牡勝利数
|
牝勝利数
|
勝利数計
|
勝率
|
占有率
|
0.08
|
1
|
0
|
1
|
0
|
0
|
0
|
0.0%
|
0%
|
0.09
|
232
|
45
|
277
|
10
|
2
|
12
|
4.3%
|
0%
|
0.10
|
11368
|
4022
|
15390
|
894
|
236
|
1130
|
7.3%
|
4%
|
0.11
|
100122
|
46199
|
146321
|
8549
|
3270
|
11819
|
8.1%
|
39%
|
0.12
|
125542
|
81299
|
206841
|
9273
|
4878
|
14151
|
6.8%
|
47%
|
0.13
|
27625
|
30373
|
57998
|
1483
|
1258
|
2741
|
4.7%
|
9%
|
0.14
|
1123
|
2240
|
3363
|
33
|
46
|
79
|
2.3%
|
0%
|
0.15
|
10
|
74
|
84
|
0
|
0
|
0
|
0.0%
|
0%
|
0.16
|
0
|
1
|
1
|
0
|
0
|
0
|
0.0%
|
0%
|
合計
|
266023
|
164253
|
430276
|
20242
|
9690
|
29932
|
|
|
※集計期間中、馬体重がわからなかった2頭を除く
疑問もある。
ひとつは、斤量/馬体重指数で0.10以下の馬の勝率が良くないのである。
馬体重に占める斤量の比率が低くなるほど勝率が上がるという結論を出したかったが、そう簡単にはいかないようだ。
サンプル数が少なくなるので誤差も大きいと思うのだが、明確な理由は見出せなかった。
減量騎手ばかりだと思っていたが、かなりの大型馬で斤量比が低くなっている馬もいた。
「減量騎手を乗せているため、騎手の技量が高くないか、あるいは超大型馬は制御しがたいからだろう」といいたいのだが、証拠となる数字が出てこなかった。
また、芝とダート別では、若干ながらダートで斤量の影響が強いことは想定していたが、思ったほどではなかったうえ、ダートの距離が伸びてもあまり勝率に変化がない点も解決できていない。
わたしは、芝の競走ではスピードの制御が利く馬、ダート競走ではスタミナやパワーの馬が勝利に近いと仮定して予想を立てていた。
だから、ダート競走の距離が伸びるほど斤量/馬体重指数が小さいほど有利と見ていた。
うーん、なんだろう。
これについては、もう少し研究していずれ記事にしたいと思っている。
(SiriusA+B)