▼ブラックタイプに倣って分析してみる
前夜「良血馬を定義づけるヒントはないだろうか」で、良血馬の基準が明確ではないこと、競走馬のセリではブラックタイプと呼ばれる血統表が
前夜「良血馬を定義づけるヒントはないだろうか」で、良血馬の基準が明確ではないこと、競走馬のセリではブラックタイプと呼ばれる血統表が
参考になることなどを述べた。
いろいろ調べていくと、「良血馬」は、どのくらい成績と連動するかに興味が湧いてくる。
セリで公開された馬の価格を使って調べたいところなのだが、これは別の機会に譲るとして、今夜は、ブラックタイプで太ゴシック体やゴシック体で表されるグレード(グループ)競走1、2、3着馬の産駒成績との関連性を調べてみた。
定義はいろいろと考えられるが、ここでは良血馬を「グレード競走の上位牝馬の産駒」とした。
調査は、1995年から2010年までのG1、G2、G3平地競走で1、2、3着となった牝馬495頭の産駒が、2006年から2014年の中央競馬平地競走において残した成績(完走のみ)を、母集団全体と比較する。
いろいろ調べていくと、「良血馬」は、どのくらい成績と連動するかに興味が湧いてくる。
セリで公開された馬の価格を使って調べたいところなのだが、これは別の機会に譲るとして、今夜は、ブラックタイプで太ゴシック体やゴシック体で表されるグレード(グループ)競走1、2、3着馬の産駒成績との関連性を調べてみた。
定義はいろいろと考えられるが、ここでは良血馬を「グレード競走の上位牝馬の産駒」とした。
調査は、1995年から2010年までのG1、G2、G3平地競走で1、2、3着となった牝馬495頭の産駒が、2006年から2014年の中央競馬平地競走において残した成績(完走のみ)を、母集団全体と比較する。
▼良血馬は「比較的」優秀である
中央で産駒をデビューさせた牝馬は17131頭だった。
このうち、上記の定義の「良血馬」は472頭、495頭のうち95%が産駒をこの期間の中央競馬に送り出している。
その産駒頭数は計1956頭である。
この産駒を、中央競馬平地競走未勝利馬、1勝馬、2勝馬、3勝馬、4勝馬、5勝以上馬に分けた。
やはり、「良血馬」は、平均より勝馬が多い傾向にあった。
ただ、わたしの事前予想よりも未勝利馬が多かった。
良血馬といえど、半数以上は未勝利に終わるのである。
種牡馬の分析も並行して行なわなければわからないが、母馬を調べた限りでは、良血馬だからすべて優秀いう単純な図式ではないようだ。
換言すると、良血馬は優秀である可能性が平均より高い、という平凡な結論に落ち着く。
予想された結論だが、具体的に調査した資料はあまりないようなので、参考にしてご自身でも調べてみてほしい。
(母馬別で2006年から2014年の中央競馬平地競走に出走した馬の成績)
中央で産駒をデビューさせた牝馬は17131頭だった。
このうち、上記の定義の「良血馬」は472頭、495頭のうち95%が産駒をこの期間の中央競馬に送り出している。
その産駒頭数は計1956頭である。
この産駒を、中央競馬平地競走未勝利馬、1勝馬、2勝馬、3勝馬、4勝馬、5勝以上馬に分けた。
やはり、「良血馬」は、平均より勝馬が多い傾向にあった。
ただ、わたしの事前予想よりも未勝利馬が多かった。
良血馬といえど、半数以上は未勝利に終わるのである。
種牡馬の分析も並行して行なわなければわからないが、母馬を調べた限りでは、良血馬だからすべて優秀いう単純な図式ではないようだ。
換言すると、良血馬は優秀である可能性が平均より高い、という平凡な結論に落ち着く。
予想された結論だが、具体的に調査した資料はあまりないようなので、参考にしてご自身でも調べてみてほしい。
(母馬別で2006年から2014年の中央競馬平地競走に出走した馬の成績)
母馬
|
母馬頭数
|
平地競走
完走産駒数
|
未勝利馬
|
1勝馬
|
2勝馬
|
3勝馬
|
4勝馬
|
5勝以上
|
良血馬
|
472
|
1956
|
1079
|
414
|
189
|
131
|
70
|
73
|
|
|
|
55%
|
21%
|
10%
|
7%
|
4%
|
4%
|
他
|
16659
|
45606
|
31522
|
7202
|
3016
|
1987
|
1075
|
804
|
|
|
|
69%
|
16%
|
7%
|
4%
|
2%
|
2%
|
合計
|
17131
|
47562
|
32601
|
7616
|
3205
|
2118
|
1145
|
877
|
|
|
|
69%
|
16%
|
7%
|
4%
|
2%
|
2%
|
※ここでいう「良血馬」とは母馬が1995年から2009年の中央競馬G1,G2,G3競走で3着以内に入った馬の産駒とする
(SiriusA+B)
(SiriusA+B)