2021年7月18日日曜日

第338夜 原点予想拡充版(7)芝ダート別


[E] 今走前走芝ダート別加減値
ファクターEと次に説明するファクターFは、競走条件の変化に関する項目である。
ファクターEは今走と前走が芝とダートのいずれかで今回どう勝率に影響を及ぼすのかを示した。
なお、この原点予想拡充版は、中央競馬平地競走完走データのみを扱うので、障害帰りとか、地方で走ってきたとか、前回は競走中止したとか、そうしたものは反映していない。
反映しても良いのだが、細かく分析しようとするとサンプル数が少ないためにかえって複雑になると考えた。
前走が芝かダートか、今走が芝かダートか、という選択肢なので、合計4種類ある。

勝率を見れば明らかなように、今走前走とも芝、同じくダートである馬の勝率が良い。
過去に、競走馬の「格」的な話題を取り上げたことがあったが、それを裏付けるようにダートから芝替わりが最も成績が良くなく、芝からダート替わりのほうが「マシ」な状況だ。
芝適性やダート適性を否定するものではないけれど、格(出走馬のレベルと言い換えてもいい)の影響は適性と同じくらいかそれ以上に大きいのではないかと思われる結果である。

・第三場開催より中央開催
・ダートより芝
・短距離より中距離以上
このあたりの序列は頭に入れておいた方がよいと思う。
芝のマイルで大敗した新馬が、ローカルのダート短距離に出走してきたら、わたしなら複勝は買いたいと思う。
何段階も「格下」のレースに出走して必勝を期そうというのだから、好走する可能性があると思うのだ。
特に若い馬ではなおさらのこと。

このように、当初のイメージ通りの傾向がはっきりすると「ああ、やっぱり」と合点してしまうのだが、こうして数字に置き換えなければイメージだけで実際の予想に活かしにくい。
ぶれても、適当な塩加減でももちろんいいけれど、長期的に勝ち続けたいと思うなら、目分量で加減しないほうが近道だと思われる。
それこそプロの職人でもない限り、人間はそれほど厳密なことができない。

[E]
今走前走芝ダート別加減値

今走 前走 勝利件数 完走件数 勝率 加減値
17,787 233,589 0.0761 0.0057
1,160 35,562 0.0326 -0.0378
2,465 48,239 0.0511 -0.0193
17,631 237,265 0.0743 0.0039
39,043 554,655 0.0704
(SiriusA+B)

ブログ アーカイブ