2018年11月18日日曜日

第220夜 穴馬の定義

▼何をもって穴馬というのか
激走馬でも穴馬でも呼び方は好きにしていいが、要するに人気薄で馬券に絡む3着以内に飛び込んでくる馬の話である。
いろいろなサイトをみていると、そうした馬の探し方のヒントが掲載されている。
共通しているのは、何と言ったらいいか、ちょっと欲望が剥き出しという感じがする(笑)
野球で言えば打率の低いホームラン狙いのような雰囲気である。
的中率の話などはほとんどないので、実際のところどんな成績かは不明だが、それよりも知りたいことがある。
穴馬の定義である。
人気薄でしょ、と即答されそうだが、それなら毎レースで何頭もいる。
もう少し絞りたい。
人気薄で3着までに飛び込んできそうな馬、というところか。
ここで矛盾が出てくる。
じゃあなぜ人気薄なのか。

多くの人が激走しそうにないと思っているから、という回答が出てくれば、わたしと同じ考えだと思う。
すなわち、わたしは走ると思っているけれど、皆はそう思っていない馬、というのが穴馬なのである。
「多くの投票者と違う、わたしの指名した馬」という主観的なものなのだ。
激走或いは変わり身も皆が織り込んでいれば、それは人気になる。
だから、自分の予想した有力馬をオッズと見比べて初めて人気がないことを知り、穴馬だと認識できるのである。
したがって、穴馬がいないレースだってある。

▼人気薄の馬から穴馬を探すこと
ところが人気薄の馬を並べてそこから穴馬を探す人がいる。
すべてのレースで穴馬はいる半面、前項の手順に比べて成功する確率は低いと思われる。
この手順では、人気馬或いは実力馬を外した上での選抜であり、前項のように出走全馬から穴馬を探すわけではない。
前項では予想してオッズを見たら穴馬だった、である。
裏返せば多くの場合人気と大差なかった、となる。
ところが最初から人気薄に絞って探すと、人気馬で決着しそうなレースで無駄使いしてしまう。
もちろん競馬だから何があるかはわからないけれど、分の悪い勝負だと思うのである。

本当の(?)穴党は、予想した有力馬が人気のとき買わない、ケンする、のではないだろうか。
ボール球にも大振りばかりしていたら打率も下がる。

▼穴馬のオッズを見て怯まない方法
残念なことに、人間は怯んでしまう。
こうして見つけた穴馬のオッズがあまりにも高いとき、思わず単勝狙いをやめて複勝を買ったり、人気馬との馬連の組み合わせを買ったり、果ては予算より減らして賭けたりしてしまうことはないだろうか。
怯まず買え、というのは実際のところ難しい。
わたしのお馬鹿な経験では、レース場所の東西を見間違え、本命と思った馬の単勝オッズが100倍以上あったと思ってしまったとき、複勝に切り替えてしまったことがある。
1着でゴールしたときは自分が天才かと思ったが、複勝110円と聞いて初めて間違いに気づいた。
500円か千円買っていた頃で、利益は50円か100円である。
単勝は2倍以上あったことは覚えている。
500円か千円を稼いでいたのにと思ってしまった。
このとき考えたのが、レースを見間違えないようにしよう、ではなくて、そもそもオッズを見ないようにしよう、だった。
焦ったり怯んだり、ロクなことがない。
ということで、朝のうちに全レースをまとめて買うのが原則になった。
怯まない方法として、人気に関わらず、オッズを見ないで定額を淡々と、ということが挙げられるのだ。
時折、人気馬に混じって中穴あたりが的中する。

もうひとつの方法がある。
最初から馬連、ワイド、3連複、複勝を恒常的に買うスタイルにすることである。
一獲千金を狙う射幸心が最大の敵で、最初からコツコツ稼ぐ馬券にしておけばいいのだ。
配当の妙味の点でこれ以上妥協のしようがない複勝だったら迷いも生じない。
おそらく金額も下げたりしないだろうと思う。
(SiriusA+B)

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