2020年3月29日日曜日

第271夜 期待値はやっぱりよく分からないけれど、こういうことなのかな


▼期待値を検索して分かったこと
競馬では期待値が重要だという。
ところが「期待値」をネットで調べても相変わらずよく飲み込めない。
自分の読解力が足りないことは認めるけれど、分からないなりにいろいろ読み比べてひとつだけ気付いたことがある。

「期待値」じゃなくて「期待」じゃないの、というものが多い。

どうだろう。
ネットには小難しく書いてある記事には数字の根拠がなく、再現性のないものが少なくないように見受けられる。
競馬における期待値は複雑過ぎて正確には出せないとまで書いてあるものもあった。
期待値は重要だと書き出しておいて、期待値など無駄だとさえ結論付けるものもある。
実際には黒字になるような期待値を見つけることが困難だからである。
だから主観で予想的中率を高めに引き上げるのだ。
それは、期待である。

馬券は、
予想的中率×オッズ>1
となれば黒字になる。
そういう場券を買えばいいという。
しかし、通常は、
的中率×オッズ=0.75(券種により0.7から0.8)
なのである。
単勝で言えば、極めてざっくりだが、的中率はオッズの逆数の4/5で弾き出すことができる。
オッズが4倍なら、1/4×4/50.2、すなわち20%の的中率だ。
代入すると、的中率×オッズ=0.8となることは明白である。
「いや、オッズは4倍だが、実力からみて2.0倍の馬券だ」と信じれば、的中率は40%(1/2×4/50.4)で、的中率×オッズ=0.4×4.01.6となり、買うべき馬券となる。
問題は「実力からみて2倍の馬券だ」の2倍を理論的に説明できないことなのだ。
信じる、とかではなく。
2倍の実力を統計的に、理論的に説明できるなら必勝法の発見となる。

しかし現実には、1はおろか0.85でさえ難しい。
世間が実力を評価しない馬を探し出すことはとても難しい作業なのである。

▼甘いオッズを探すために高倍率の馬券を買う
加えて、資金の戦術も疎かにできない。
実力を評価されていないということは、オッズも高めである。
単勝2倍でも、100%とは言わないが51%を超える勝率を確信できるなら買うべきだが、期待値を考える人はどうしてもオッズの高い馬に甘さを感じてしまい、従来の「穴党」と似てくる。
単勝で言えばオッズが7.5倍くらいで勝率10%のところ「自分の見解では勝率20%だ」と考え、仮にそれが正しかったとしても5回に1回程度しか的中しない。
的中頻度が低いと資金の破綻リスクを念頭において運用しなければならず、資金の回転効率が下がる。

▼期待値
結局、期待値理論とは何なのか。
突き詰めて考えていくと、実際のオッズと自分の予想オッズを比べて実際のオッズが高いものを狙う戦術を言うのではないかとわたしは考えている。
世間と如何に乖離できるかが競馬のポイントであり、この戦術は有効であると思う。
問題は、集合知であるオッズに勝てる「馬の見極め」ができるかだ。
もうひとつ、ギリギリまでオッズを見るのはちょっと面倒だと思う。
馬を見極められるなら面倒とも思わないけれど。
(SiriusA+B)

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