2022年5月29日日曜日

第369夜 隣の芝生は青く見える。公開予想100余件を追跡調査(2)


ほんとうに青い芝生
前夜からのつづきである。
公開されている無料予想119件を抜き出して、予想集団の平均像を捉えようとしている。
前回の表を再掲する。

 

予想競走数平均

本命1着数平均

本命2着数平均

本命3着数平均

勝率

連対率

複勝率

予想集団平均

1,284

242

177

144

19%

33%

44%


平均を下回っている場合にはまず平均を上回ることが目標となろうが、もし平均以上であったとしても、どのような位置に自分がいるのかを把握しておきたいのではないだろうか。
そこで、勝率、連対率、複勝率の分布を見てみたいと思う。
馬券の種類による影響や、「たまたま」的中の多い・少ないはあるので、3着以内の複勝率まで掲載しておく。

本命勝率 予想者件数 累積割合 本命連対率 予想者件数 累積割合 本命複勝率 予想者件数 累積割合
0.40 1 1% 0.59 1 1% 0.73 1 1%
0.33 2 3% 0.58 0 1% 0.72 0 1%
0.32 2 4% 0.57 0 1% 0.71 0 1%
0.31 4 8% 0.56 0 1% 0.70 0 1%
0.30 0 8% 0.55 0 1% 0.69 0 1%
0.29 1 8% 0.54 0 1% 0.68 0 1%
0.28 3 11% 0.53 1 2% 0.67 0 1%
0.27 3 13% 0.52 0 2% 0.66 0 1%
0.26 3 16% 0.51 0 2% 0.65 1 2%
0.25 2 18% 0.50 3 4% 0.64 0 2%
0.24 8 24% 0.49 1 5% 0.63 1 3%
0.23 6 29% 0.48 2 7% 0.62 3 5%
0.22 4 33% 0.47 1 8% 0.61 1 6%
0.21 8 39% 0.46 2 9% 0.60 0 6%
0.20 5 44% 0.45 2 11% 0.59 3 8%
0.19 5 48% 0.44 1 12% 0.58 2 10%
0.18 4 51% 0.43 2 13% 0.57 2 12%
0.17 7 57% 0.42 3 16% 0.56 2 13%
0.16 7 63% 0.41 6 21% 0.55 3 16%
0.15 7 69% 0.40 5 25% 0.54 2 18%
0.14 5 73% 0.39 3 28% 0.53 6 23%
0.13 9 81% 0.38 2 29% 0.52 2 24%
0.12 6 86% 0.37 5 34% 0.51 4 28%
0.11 5 90% 0.36 7 39% 0.50 5 32%
0.10 2 92% 0.35 4 43% 0.49 5 36%
0.09 4 95% 0.34 6 48% 0.48 4 39%
0.08 2 97% 0.33 2 50% 0.47 5 44%
0.07 2 98% 0.32 1 50% 0.46 3 46%
0.06 1 99% 0.31 2 52% 0.45 3 49%
0.05 1 100% 0.30 6 57% 0.44 1 50%
0.29 9 65% 0.43 1 50%
0.28 2 66% 0.42 4 54%
0.27 8 73% 0.41 7 60%
0.26 3 76% 0.40 5 64%
0.25 2 77% 0.39 7 70%
0.24 3 80% 0.38 3 72%
0.23 5 84% 0.37 3 75%
0.22 3 87% 0.36 3 77%
0.21 2 88% 0.35 3 80%
0.20 2 90% 0.34 2 82%
0.19 2 92% 0.33 3 84%
0.18 3 94% 0.32 3 87%
0.17 2 96% 0.31 1 87%
0.16 2 97% 0.30 2 89%
0.15 2 99% 0.29 1 90%
0.14 1 100% 0.28 2 92%
0.27 1 92%
0.26 3 95%
0.25 3 97%
0.24 0 97%
0.23 2 99%
0.22 0 99%
0.21 1 100%
0.20 0 100%
0.19 0 100%
グラフを描けば、凸凹はしていても釣り鐘型で分布していることがお分かりいただけるだろう。
以前から釣り鐘型であることは予想していたし、皆さんもそうであろうが、中央部の分布が厚いという印象である。
これは、多くの投票者が「五十歩百歩」「似たり寄ったり」であることを示していると言えそうだ。
ただ、何百、何千レースとなってくると、その1ポイントが大きな違いを生む。
年間に3,000レースで勝負すると、1ポイントの差は30レースである。
なお、買い目・資金配分の分かるデータで見たところ、勝率25%以上或いは複勝率55%以上であっても、黒字収支には届かないようだ。
以上から、長期でプラス収支を維持できる人は非常にまれな存在であると推定することができる。
「わたしの予想はすごい」という人がいたら、疑ってかかるべし、である。
有料予想ならもっと質が良い予想ではないだろうか、と思う方がいるかもしれない。
確かにそういうケースがゼロではないと思うが、限りなくゼロに近いとみてよいと思う。
理由は簡単で、有料予想などしなくても自分で投票すればよいからだ。
人数を限定すると言っても、他人が同じ買い目を買えば回収率は下がる。
皆で賭け金を取り合うのに、そんな親切な人がどれほどいようか。
黒字収支にならないから有料予想をするのだ。
むしろ、有料予想は無料で公開しているものよりも質が低い可能性のほうが高いとわたしは見ている。
もちろん、長期にわたって黒字収支を続ける人は存在する。
人数は分からない。
極めて少ないであろうことだけは確かである。

実は一発屋
ここでは、公開されている無料予想の癖を考慮しておきたい。
公開予想は、あくまでも実際の投票行動とは別物である。
机上の投票であって、得もしないが損もしない、理論上の回収額や回収率を競うものであるということだ。
したがって、思い切った予想をしていることはあるかもしれない。
買い目・資金配分の分かる資料で回収率(払戻額/投票額)をみると、予想集団で分かる範囲の回収率は82%である。
平均であるから、80%以上、90%以上、黒字収支である100%以上もいる。
だが、「最も回収したレースを仮に外していたとしたら」と計算すると、多くは80%台や70%台で団子状態になり、平均は77%に収まってしまう。
これは、ひとつの大きな払い戻しが、払戻額全体の中で5乃至6%を占めるということを意味する。
集計結果を分かりやすく、投票総額を100万円とすると、払戻額が総額82万円で回収率82%だが、そのうち最高払戻額が5万円、最高額を除いた払戻総額は77万円で、回収率は77%となるということである。
つまり、大きなものを当てればしばらく好成績のように見えるが、長続きはしない。
このことからも、長期にわたって黒字収支であるという人がいかに少ないか、お分かりいただけると思う。
見方を変えれば、大きなものを当てなければ好成績になりにくいということでもある。
(SiriusA+B)

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