2023年8月13日日曜日

第428夜 複勝生活

 

▼本命でも高配当⁉
複勝馬券の買い方では、巷間でよくある指南に違和感を抱くことがある。
あれ、わたしがおかしいの??
指南される通りに買ったことがないので、もしかしたらわたしのやり方が非効率なのかもしれないが、わたしの複勝馬券の戦術とずいぶん違う。
以下は、わたしの弁解とか強弁かもしれないので、興味ある方は、割り引いて読み進めていただきたい。

しかも、ダラダラ書く、だんだん興奮してくる、たいへん申し訳ない。

複勝馬券の特徴は、当てやすい半面、配当が低いことだと言われる。
少頭数戦を除き3着以内で的中なので、椅子は3脚ある。
最大18頭だから6分の1は当たる。
最も多い16頭立てならば、18.75%も当たる。
初心者にオススメとされるのは、高的中ゆえである。
その分、配当が低く、110円などザラにある。
元返しの100円は、上乗せ政策のお蔭で年数十件になっただけでも有難い。
配当が低いので、戦術として中穴狙いを勧められるのだが、わたしはオッズを見ないでポンポン買う。
100
円元返しでも赤字にはなるわけではないので、面倒な皮算用をしないのである。
ご存知の通り、複勝は3着以内の馬の組み合わせによって配当が決まる。
圧倒的な1番人気が勝っても、23着が人気薄なら1番人気の複勝が120円、130円の配当になることもある。
わざわざ中穴を狙い撃ちすることもない、というのがわたしの考えである。

荒れそうなレースを選ぶ、というのもよくあるアドバイスだ。
配当が低いので、というのが理由のようだ。
わたしは、堅そうなレースほど複勝を買いたくなってしまう。
荒れたときには「荒れそうなレース」より破壊力のある配当が出るので、腹黒い笑みを浮かべながら()、レースを見る。
そもそも椅子はみっつある。
予想の段階で、人気の集中しそうな出走馬は推定できるだろう。
複勝の椅子は3脚あり、人気馬が勝っても凡走しても3脚の椅子に座れそうな馬を買えばいい。
わたしは本命が強そうでも本命不在でも、荒れるかどうかは分からないと考えているので、レースを選ばず、片っ端から買う方がいいと思っている。
ということで、わたしの複勝戦術では、わざわざ中穴を狙わない、買えるレースは片っ端から買う、である。
中穴狙い、レースを厳選とは真逆に思考だ。

少し付け加えると「1点買いに限る」という助言があるが、わたしはこだわらない。
配当性向から、2点買いくらいまでは不可能ではないように思う。
先日、この記事の検証のため、最終的な択一をやめて、一部で複勝2点買いをする買い方を実践したところ、土曜日は若干の赤字、日曜日は予想以上の高配当が相次ぎ大きく黒字であった。
不可能ではない、というのは、この検証をもとに申し上げている。
もちろん「全部2点買い」は難しいし、長期戦略上の証明をしたものでもない。

▼複勝で勝負するスタイルを体験してみよう
複勝を最強の馬券だとする主張はある一方、「複勝は安い」と敬遠する人もまた少なくない。
だが、試してみないとちょっともったいない。
試して合わなかったら、そのとき敬遠すればいい。

人気(オッズ)に依存した買い方であれば、どの券種であっても黒字になることはないが、他人の動向に関わりなく自分で選んだ馬なら、わたしは複勝が最も勝つ可能性が高いと考えている。
実際に検証していないので肌感覚の推測で申し訳ないが、複勝は(ときどき)「オッズが甘め」と思っている。
ひとつは配当の上乗せで、もうひとつは実力と配当の相違にある。

単勝(のオッズ)は他馬の影響を受けない券種であるため、オッズの逆数である支持率と的中率が近似する。
だから、わたしはこのブログで単勝を用いて検証することが多い。
これに対し、複勝配当は他馬の影響を受ける。
3
着以内の3頭の組み合わせで配当が決まるので、人気薄が入着すれば配当は上がる(逆もまた然り)ということである。
これは当該馬の実力と無関係だ(レース展開の話ではない)
ここに、オッズから予想される的中率との乖離の余地が生まれる。
いわゆる「オイシイ馬券」が現出する。
ある程度的確な予想ならば、単勝よりも複勝のほうが回収率を上げられる可能性がある。
的確な予想、というのが難しいのだけれど。
ひとつ言えることは、単勝や軸として選ぶ馬と、複勝の買い目として選ぶ馬とは、選ぶ基準が異なる。
これ以上の言及は避けるが、3着狙いとか、中穴狙いとか、そういう意味ではない。

配当から複勝を避ける人には、収支から考えてもらうといいかもしれない。
複勝を1頭軸にした馬連総流し、ワイド総流し、3連複総流しと考えると、複勝は効率的なのである。
総流しということは「要らない」組み合わせを買うのと等しいと言えるし、「それなら総流しのほうが高配当を得られる」とも言える。
しかし、堅い決着でもトリガミにはならないし、人気薄馬が突っ込んできても、他の券種ほどではないにせよ、配当は高めになるので若干の恩恵は得られる。

複勝を中心にしたスタイルは、メンタルにも効果がある(気がする)
朝、全レースをまとめて買っておき(オッズを見ないで均等買いで)、レースを観るのも悪くない。
レースが始まれば、配当が物足りないなど、すぐに思わなくなる。
痺れるような感覚は、充分に得られる。
なぜか。
頻繁に当たるからである。
当たりそうだから、多くのレースで熱くなれるのだ。
貴方も複勝生活を始めてみてはいかがだろうか。

(SiriusA+B)

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