今夜は私見である。
正しいかどうか、などの議論は他所でやっておいてもらいたい(わたしは参加しないけど)。
話題の提供までがこのブログの役割と決めている。
初心者に競馬の「予想の仕方」を説明するとすれば、第1段階で有力馬群に絞り、第2段階でいろいろなファクターから本命馬を絞ると申し上げた。
では、最初に戻り、「なぜ、第1段階が前走着順なのか」を少し補足しておきたい。
答えは簡単なもので、着順は前走着順との相関が強いからである。
最も相関が強いのは、当日の刻々と動くオッズだ。
ただ、オッズはこれまでこのブログで指摘してきたとおり、馬券収支を黒字にすることができない。
競馬(馬券)で勝つというのは、ライバルである自分以外の馬券投票者とどれほど乖離しているか、である。
日本人なのでわたしも「皆と一緒」が居心地良いが、競馬ではこれに反した動きをしなければ勝てない。
そうすると、オッズの次に相関が強い前走着順となるわけだ。
前走の人気よりも。
騎手よりも。
調教よりも。
展開よりも。
そして、血統理論よりも。
どれよりも結果(着順)と相関が強い。
わたしの思い込みではない、実際に数字を使えば明らかなのである。
前夜にも触れたように、わたしなりに相関を計算している。
初心者の時期を過ぎれば、単純に前走着順を使うよりいろいろ工夫することもできよう。
その他のファクターも前走着順ほどではないにせよ、相関がある。
だから第2段階で使う。
この作業を怠っていいほど、前走着順も万能ではない。
ただ、その他のファクターをメインエンジンとして使うには少々精度が足りないと思っている。
これらのファクターは、的中したときの配当は高いことが多い。
ところが的中率が低いため、結果として平均的な回収率になる。
理由は簡単で、これらのファクターもオッズすなわち人々の予想に織り込まれており、
的中率×配当=0.7から0.8
に収まってしまうからである。
前走着順もこの算式から逃れることはできないが、的中率がほかよりは高いため、いくつかの情報を付加すれば初心者と言われない程度の成績は出せる、とわたしは考えている。
どのジャンルにせよ、初心者というのはカモにされやすい。
勉強代とか言って丸裸にしようとする人たちがいる。
今回の基礎講座は、貴方の馬券成績を急いで平均レベルまで上げようというものだ。
「必ず勝てる」と喧伝する基礎講座とは一線を画している。
▼オッズを見ない
では、必ず通るといってもいいほどの道、「刻々と変化するオッズを見て買う」方法はどうか。
これは的中率が高いが、平均に近い回収率に収束する。
オッズから如何に乖離するかが馬券で勝つことなので、オッズに寄り添っていては勝つ機会がない。
オッズを見て買い目に強弱を付けたり、レースを見送ったりするのも、わたしは推奨しない。
野球で言えば、先頭打者になって1打席でも多く立って、大当たりになるチャンスをうかがう。
競馬もそういうスタンスである。
わたしはレースが終わるまで、オッズは見ない。
テレビ中継でオッズが出ると見てしまうが、もう買い終わっている。
ただ、オッズを見なければ買い目を決められないだろうという人はいる。
できれば、そういう人には反論しないでもらいたい(笑)。
勝つ可能性はゼロに近くても、回収率は平均に近い方法でもある。
わたしは、そうした人の上をいきたいと頑張るし、そうした人よりも低い回収率になる事態も甘んじて受ける。
▼最後に、ちゃぶ台をひっくり返す
入門編、基礎講座と銘打てば、簡単だが以上のようなものになる。
もし、中級編というものがあれば、こうした基礎の上に自分なりに精度を上げた装置・ファクターで高みを目指すものであろうと思う。
そして上級編というものがあるとしたらどんなものだろう。
想像するのも難しいかもしれないが、ひとつの姿を示すとしたら、基礎を超越した、もっと言えば、基礎講座を全否定するかのようなアプローチに到達した高みだ。
中級編でうろうろしている人は多い。
基礎や中級レベルを通り越して、わたしが考える上級編にアプローチしている人もいる。
ただ、早期に到達した人には基本的なところが抜けている場合もあり、「長く勝てるだろうか」と思わざるを得ないことも少なくない。
若いころの苦労は買ってでもしろ、と先人は言う(わたし、おっさん?)
だから、わたしなりに基礎編を書くことにした。
コスパやタイパなどと言い、スマートなふりをして基礎工事を端折ると、最終的には大きな回り道をすることは古今東西、どんな分野でも変わりはない(か、挫折する)。
上級編とは何か。
前項の一文を繰り返す。
競馬(馬券)で勝つというのは、ライバルである自分以外の馬券投票者とどれほど乖離しているか、である。
この一連の記事ではいつも以上に上から目線な物言いで失礼したが、ひとりでも多く競馬を楽しんでいただきたいのである。
そのためには、初心者がカモにされることなく、短期間に何にも努力していない自称ベテランと伍していただきたいと願っている。
3回にわたったので、いくつかのフレーズを繰り返し用いた。
ご容赦いただきたい。
(SiriusA+B)