▼雑感
散漫な話で恐縮である。2026年1月31日(土)と2月1日(日)の馬券に関しては、一般のニュースでも取り上げられたようだ。
ニュースの内容は2本で、3連単の最高配当額が出たこと、WIN5が的中無しでキャリーオーバーが発生したことである。
大きな金額というのは、人々の関心を引くのだが、馬券ファンには通用する、小さめの話題もあった。
2日間の話題を纏めると以下の通りである。
1月31日の小倉競馬は、3連単大荒れの第6競走を皮切りに、第8競走では18頭立て18番人気馬が、第10競走では16頭立て16番人気馬(いずれも単勝人気)が、それぞれ2着に食い込んで連勝系の馬券が荒れた。
第11競走巌流島ステークスでは単勝14番人気24.9倍の馬が勝ったが、短時間に支持が急騰し、オッズが半減したと言われた。
わたしはこれが事実かどうかは確認していないが、SNSで話題になっていたという。
翌2月1日のWIN5は京都競馬第11競走シルクロードステークスの16番人気馬勝利などで的中票ゼロによるキャリーオーバーが発生した。
以上が主な話題であった。
払い戻し金のほうに目が行ってしまうのだが、巌流島ステークスの勝ち馬以外は、穴を開けた馬が牝馬であったという共通点を持つ。
巌流島ステークスの勝ち馬は牝馬ではないものの6歳で、高齢馬と言っていい。
いずれも人気になりにくい要素を持っていた。
書きたいテーマが多くて困るが、今夜は、3連単最高配当額の2026年1月31日小倉競馬第6競走に話を絞る。
▼極めて稀(まれ)
誤解している人がいるかもしれないけれど、最低人気馬が勝つ可能性は、少頭数のほうが高い。
逆転するほうの馬の立場で考えると分かりやすいかもしれない。
誤認は否定できないとはいえ、人気はある程度実力を反映している。
最低人気馬は、ほぼ最弱馬かその周辺に位置する。
この最低人気馬が勝つには、17頭を負かすより、4頭のほうが易しい、ということである。
(図表549-1)レース出走頭数別単勝最低人気馬の成績(2011-2024中央競馬平地競走)
| 対象馬 | 勝馬頭数 | 出走頭数 | 勝率 | 競走数 | 1着頭数 | 集計用グループ |
| 18頭立て18番人気馬 | 3 | 3,640 | 0.08% | 3,640 | 3,643 | A |
| 17頭立て17番人気馬 | 0 | 963 | 0.00% | 960 | 963 | A |
| 16頭立て16番人気馬 | 26 | 15,995 | 0.16% | 16,005 | 16,021 | A |
| 15頭立て15番人気馬 | 13 | 5,985 | 0.22% | 5,989 | 5,998 | B |
| 14頭立て14番人気馬 | 11 | 4,211 | 0.26% | 4,214 | 4,222 | B |
| 13頭立て13番人気馬 | 7 | 3,639 | 0.19% | 3,641 | 3,646 | B |
| 12頭立て12番人気馬 | 9 | 3,534 | 0.25% | 3,536 | 3,543 | C |
| 11頭立て11番人気馬 | 18 | 2,776 | 0.64% | 2,789 | 2,794 | C |
| 10頭立て10番人気馬 | 12 | 2,346 | 0.51% | 2,355 | 2,358 | C |
| 9頭立て9番人気馬 | 18 | 1,690 | 1.05% | 1,706 | 1,708 | D |
| 8頭立て8番人気馬 | 7 | 1,086 | 0.64% | 1,091 | 1,093 | D |
| 7頭立て7番人気馬 | 4 | 456 | 0.87% | 459 | 460 | D |
| 6頭立て6番人気馬 | 3 | 141 | 2.08% | 144 | 144 | E |
| 5頭立て5番人気馬 | 4 | 48 | 7.69% | 52 | 52 | E |
| 4頭立て4番人気馬 | 0 | 2 | 0.00% | 2 | 2 | E |
| 合計 | 135 | 46,512 | 0.29% | 46,583 | 46,647 | |
| 集計グループ | 勝馬頭数 | 出走頭数 | 勝率 | 競走数 | 1着頭数 | 集計用グループ |
| A | 29 | 20,598 | 0.14% | 20,605 | 20,627 | |
| B | 31 | 13,835 | 0.22% | 13,844 | 13,866 | |
| C | 39 | 8,656 | 0.45% | 8,680 | 8,695 | |
| D | 29 | 3,232 | 0.90% | 3,256 | 3,261 | |
| E | 7 | 191 | 3.66% | 198 | 198 |
その点で、2011-2024年中央競馬平地競走で、18頭立ての競走において18番人気が勝ったのは3回だけのようだから、極めて稀な事態と言っても過言ではないだろう。
このレース、多少の波乱は想定された。
未勝利戦だが、1番人気が単勝4倍(最終オッズ)、第三場の芝短距離、牝馬の出走は多く、見習い騎手限定競走で馬の実力とは関連の薄い減量によるハンデ競走(51kgから57kg)の様相を呈していた。
それでも想定を遥かに上回り18、17、10人気の順で入線した。
予想はお手上げである。
少なくとも3連単では「これをいかに当てるか」などと考えないほうが良い。
ビッグウェーブを目の当たりにすると手に入れたくなるのは人情だが、おそらく的中者すらこの結末を予想できていたかどうかも怪しい。
▼どうやって当てたのか
3連単の的中票数は僅か1票だった。
売り上げ100円である。
1点買いでないことは、ほぼ間違いないだろう。
実は、1票だけだった馬券は、4896通り中、41あった。
なお、これが最低人気ではない。
「投票無し」すなわち売り上げ0票の組み合わせが5通りあった。
2票だけの馬券は約100通りあって、0票から2票の馬券の多くは18番人気馬を1着に予想したものだ。
的中した人は、他の組み合わせの票数からすると、当該18番人気馬から100円ずつ総流しをしたのではない、とわたしは推定している。
投票無しの5通りの中に、18番人気を頭に4番人気・17番人気を2、3着にした組み合わせ2通り、18番人気→7番人気→17番人気の計3点が含まれていたのである。
18番人気馬を頭にして総流しすれば272通りだ。
しかし、キリよく270通りにしたかったというわけでもなさそうなのだ。
このことから、18番人気を頭にした総流し272点買い、18番人気→17番人気から総流し16点買いという買い方は、ない。
ここで、わたしの大胆な推論を申し上げると、的中者は上位人気3頭と下位人気3頭程度を組み合わせてBOX買いにしたのではないだろうか。
4番人気の組み合わせの一部が投票無しだったことから、上位は3頭以内に絞っている可能性は高い。
仮に6頭の組み合わせなら120点買いに抑えられる。
5頭なら60点買いで済むが、少々心許ない。
7頭では210点買いで、「それなら1着固定で総流し272点も捨てがたい」と迷うかもしれない。
さらに、3連単1番人気の組み合わせでも万馬券すなわち100倍以上のオッズであった。
この組み合わせで決まっても、かなり回収できるので6頭BOXなら丁度良い。
あくまでわたしの推論だが、上位下位人気6頭で見事に「ハマった」のかもしれない。
推論というより邪推かな。
▼最終的には賭ける勇気、または偶然
事程左様に、いろいろ予想して捻り出したのではなく、オッズを見ながら人気馬と不人気馬を組み合わせたのではないかと思っているのだが、発売票数を眺めていると、組み合わせ数の多い3連単の売れ行きにふと思うことがあった。
3連単は不人気馬を頭にした馬券が、あまり売れないのではないか、ということである。
もちろん、同じ組み合わせでも「人気馬→不人気馬」のほうが「不人気馬→人気馬」よりも売れる。
しかし、馬券購入者はお財布が見ながら買う。
点数が増えると賭け金が嵩むしトリガミを気にする人も一定数いると思われる。
買い目を絞るなら「不人気馬→人気馬」は最初に切るだろう。
BOX買いより流し買いが良いというのが「常識」だし、予算も限られるのだ。
結果として、「不人気馬→人気馬」の組み合わせはオッズの逆数すなわち支持率を下回る売れ行きになるのではないだろうか。
これに関しては、気が向いたら、次の夜に研究したい。
分析はどうあれ、こうした馬券を当てるのは予想技術や直感だけではどうしようもない。
結局は気持ちの問題だ。
カネを惜しむ気持ちが微塵でも有れば、このようなチャンスを掴むことは、ほぼない。
「この1万円は遊び金だ。ドブに捨てたと思って買おう」
この余裕が、当該馬券を買わせただろう。
的中者が「切羽詰まった人」でないことは、まず間違いない、とわたしは見ている。
繰り返すが、わたしの邪推である。
わたしの頭では、これしか買える方法を思い浮かべなかった。
ご当人の綿密な予想によるものであれば、何卒お赦しいただきたい。
(SiriusA+B)