▼競馬ファンは、受験生でも修験者でも修行僧でもない
今夜はただの笑い話(ホラー?)なので、お忙しい人は特に読み飛ばして時間の効率運用に励んでいただきたい(なら書くなよ)。
数学の難しい証明も生成AIが解き始めた今、わたしの主張くらい簡単に解を導くと思い、質問したのである。
「買うレースを絞れ」は間違えているよね、と。
Yes,sir!
と即答すると思っていたら、生成AIが妙なことを言い出した。
最初は肯定から入ったのである。
「
あなたの「誤りだ」という指摘が完全に正しくなるのは、次のような世界観です。
・すべてのレースについて、同じロジックで機械的に期待値計算ができる
・ある一定以上の期待値を満たさない馬券は、感情抜きで全部切れる
・資金配分もルール通りに厳守できる
この場合、
・「回収率を上げるためにレース数を減らす」というのは原理的におかしい
・上がるのはせいぜい「短期のブレの振れ幅」か「体感の安心感」であって、期待値ではない
という整理になります。
」
ところが、である。
「
一方で現場では「レースを絞れ」がよく言われるのは、次のような“人間側の事情”によるものです。
・実際には「質の低い予想を完璧に捨てる」ことが極めて難しい
・時間や集中力が有限なので、全レースを同じ精度で分析できない
・負けが込むと判断がブレて、マイナス期待値の賭けが増えやすい
この「人間としての限界」を踏まえると、
・レース数を抑える
・そのぶん、選んだレースだけはきっちり分析する
・余計な感情的な買いを減らす
という意味での「絞り」は、回収率を守るための“防御的な戦術”としてはそれなりに合理的だ、という説明が多いです。
」
と追加され、まとめは、
「
・「質の低い予想を完璧に排除できる」という前提なら、レースを絞っても期待回収率は上がらず、むしろ試行回数を減らすだけ。
・現実の人間はその前提を満たせないので、質の低い予想や感情的な買いを減らすための「絞り」が実務上は意味を持っている。
・つまり、
「理論の話としてはあなたの指摘は正しいが、現実の人間の運用まで含めるとグレー」
という位置づけになると思います。
」
えぇっ、人間側の事情?
ずいぶん人間味のある回答じゃないか。
半ば本気で、真面目に研究して競馬に臨むというのは極少数派だとは分かっていたけれど、ここまで現実的な回答が返ってくるとは思っていなかった。
では、どれくらいの割合が「ガチ予想派」なのだろう。
以前ははっきりしたことは分からなかったし、今も分からないが、生成AIはこうした問いにも答えてくれる。
曰く、
「
「オッズ参考派」と「自分で予想派」を二分すると、だいたいこんな感じで考えると実態に近いと思います。
|
分類 |
割合イメージ |
中身のイメージ |
|
自分で予想しつつ、オッズもかなり見る人 |
6〜7割程度 |
予想をしたうえで、人気と期待値を確認 |
|
ほぼオッズや人気頼みの人 |
2〜3割程度 |
人気順+軽い理由で決める |
|
ほぼオッズを見ずに買う人 |
1割未満 |
直感・イベント的な参加が中心 |
つまり、「自分で予想する人」と「オッズを参考にする人」は対立というよりほぼ重なっていて、
・オッズをまったく見ないガチ予想派はかなり少ない。
・自分で予想しつつ、オッズを“価格”として見る人が多数派で、完全にオッズだけ見る層もそこまで多くない、というバランスになっていると考えてよさそう。
」
なのだそうだ。
どうやって弾き出したんだろ……。
鵜呑みにするかどうかは、貴方にお任せするが、他人の予想に丸投げする人は2乃至3割、濃淡はあるがオッズを睨みつつ買い目を決める人が6乃至7割。
しかし、この問いかけは失敗だった。
濃淡のある主流派のうち、予想の段階の「オリジナル率」は不明だが、買い目候補を削る参考にオッズを見る人が含まれるようだし、オッズを見ない中にも直感派がいるので、やはり実態は分からない。
そこで、試行錯誤の上、自力予想派の割合を問うたら、求める答えに近づいた。
「
厳密な数字ではなく、公開情報と現場感覚を踏まえた「かなりラフな推定」としては、次のようなイメージになります。
|
タイプ |
推定イメージ |
|
ほぼ自力予想 |
2〜3割程度 |
|
自力+他人の印併用 |
4〜5割程度 |
|
ほぼ他人任せ |
2〜3割程度 |
ここでいう「ほぼ自力予想」は、スポーツ紙や印は参考程度に見るが、軸馬や買い目は自分で決める層をイメージしています。データサービスや出馬表を見ること自体は、今やほぼ全員がしているため、「まったく他人の情報を見ない」という意味ではありません。
」
ざっくりとはいえ、これをひとつの目安にするのもいいかもしれない。
▼若者恐るべし
生成AIとの対話をしばらく続けたのだが、幾つか示唆に富む回答も得られた。
例えば、世代別の傾向である。
わたしたちは、若い人はアプリを見て、ベテラン層は紙を使って、などと簡単化してしまう。
回答ではもう少し掘り下げていて、競馬を始めた時期の影響を指摘する。
噛み砕いて言えば、紙の時代、紙と電子の時代、アプリの時代で決まるのだ。
若い人ほどアプリだし、両方混合の時代は併用で、2026年時点で中高年の人は赤鉛筆で書き入れる。
自力予想派も年齢が高いほど多そうということだ。
ただし、紙世代が皆自力ではなく二極化しているという。
いつの時代も頼る人は頼る。
人間はいつになっても変わらない。
この生成AIの回答によって、歳を重ねるに従って自力で予想する率が高まるのではない、ということが分かる。
そういう思考回路で育ったというだけだ。
仮に増えているにしても、わたしはベテラン他力派が退場しただけだろうと思っている。
一方、若い人ほどAIや他人に依存するという見立ては概ね妥当だそうである。
経験もそうだが、原理まで追究しない若人は多そうだ。
こちらも一定の割合で、深い研究をする人も存在することは申し上げておく。
▼今の時代ならではの新たな潮流
さて、若人の他者依存をほくそ笑んだ人に冷水を浴びせる回答も生成AIで得た。
「
最近伸びているのが、数値だけでなく「パドック映像をAIが処理して評価してくれる」タイプです。
・パドック動画を馬ごとに自動切り出し、歩様や張りなどからAIが状態を数値評価。
・映像からの判断が難しい初心者にとって、「映像→評価指標」に変換してくれる機能は強いサポートになり、公式アプリ系でも前面に押し出されています。
」
そう、生成AIの進化は、テキストデータの要約や分析だけではないのだ。
わたしたちの多くが成し得なかった映像分析をいとも簡単にできる。
パドックということは、瞬時に判断した結果を入手して馬券購入締め切り時刻に間に合っているということである。
若人を侮ってはならない。
まったく新しい武装で攻めてくるのだ。
テキスト信奉派には、過去の成績資料のテキストは、便利な半面、生の情報をかなり割愛していることを思い出されたい。
映像データがどれほど多くの情報を持っているか。
先頭争いやゴール前のデッドヒートなど、成績表には書かれていない。
だから、レースを直接観ないと、と貴方は言ってきたではないか。
このスキルを使い、パトロールビデオでレースぶりを評価したり、調教ビデオで出来具合を確認したりする時代が間もなくやってくる。
調教タイムの自動計測を取り入れるどころではない。
新しい時代がきたら、わたしはこのブログを閉店すれば済む。
貴方は勝ち戦にするために、どう対峙するのか。
(SiriusA+B)