2016年4月11日月曜日

第76夜 スピード指数に代わるもの(1)

わたしの思考過程を時系列に記し長くなるので、2回に分ける。
スピード指数に代わるものを模索した、わたしの発想履歴である。
▼わたしはスピード指数を使わなくなった
このブログでも何度か表明しているとおり、スピード指数は素晴らしいものであると思っている。
競馬予想に大きな影響を与え、今でもスピード指数や、スピード指数を改良した指数で予想をする人は多いように思う。
わたしも感銘を受け、何度も読み返した。
そして、自分なりの改良を加えて長い間使った。
クラス指数や馬場指数は大きな変更を施した。
また、抜本的な改良として、タイムから「速度」に切り替えたことによって、従来のスピード指数から似ても似つかぬシロモノになった。
それでも根本的な思想はスピード指数そのものであった。
わたしは今、スピード指数を使っていない。
しかし、当たらないから、あるいはスピード指数が普及して旨みが少なくなったから、ではない。
スピード指数から別の着想に基づいた予想ツールを構築するようになったのである。
そして、スピード指数が内包する問題点を解決できずにいたからでもある。
▼スピード指数の問題点
スピード指数を批判する、あるいは懐疑的な人の主張は、だいたい以下のとおりであるようだ。
1.
スピード指数は当たらない
2.
誰もがスピード指数を使うようになったので、オッズが下がり、旨みが少なくなっている
ただ、試してみることもなく、批判している向きもあるようなので、他人の主張を鵜呑みにしないほうが良いと思う。
指数の結果だけ知りたい人や、オッズばかり気にしている人の多くは、自らスピード指数を計算したことがないようだ。
スピード指数を自分で算出するのは、結構大変なのである。
面倒臭いとか、自ら計算できない人ほど、上記の理由を並べて自分のものぐさを誤魔化している。
ところで、スピード指数はほんとうに当たらないのか。
わたしは大きく改良したので、スピード指数本流とは違うが、「劇的には」当たらなかった。
それでも、以前より的中するようになったし、再現性がある(主観的な判断をしない)ので、理性的に買えるようになった。
ただ、「指数どおり機械的に買っても黒字にはならない」だけのことなのである。
そこまでの予想ツールではないのである。
では、なぜ的中率が高くならないのか、考えてみよう。
先ず頭に浮かぶのは、
(1)
スピード指数の計算精度が低いのではないか
ということだ。
確かに、例えばクラス指数は、わたしも模倣した当初から「少し緩い」と感じることがあった。
だから、的中率を向上させるためには、精度を上げればいいのではないか、という解決策を考えるのは自然な成り行きである。
そこで、走ったコースの有利不利やラップタイムによる補正などが登場する。
わたしの場合は、馬場計算などで精緻にしてみたところ、精度は上がった。
しかし、期待するほどの効果まではなかった。
わたしは行き詰まって、ついに別の発想に至った。
(2)
そもそもスピード指数がわたしの求めたい「能力」とズレているのではないか
ということである。
つまり、走破タイムをベースにした指数は、予想者たちの求めたい能力値みたいなものに似ているだけであると思うのだ。
そこでスピード指数に代わるものを模索するのだが、続きは次の夜にする。
(SiriusA+B)

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