▼ゴール板を知っているかどうかの議論
馬は利口な動物と言われるが、ゴールを理解しているかどうかはわからないという話である。
馬は利口な動物と言われるが、ゴールを理解しているかどうかはわからないという話である。
サラブレッドの謎のひとつに、サラブレッドはゴール板を知っているかどうかという議論がある。
サラブレッドを利口だという者たちは、ゴールを理解していると主張する。
他方、ゴール板をわかっていないと主張する者も少なくない。
両説とも調教師や騎手が支持しており、勝負はついていない。
ネットを眺めていると「一部の賢い馬は知っている」という「美味しいトコ取り」の主張は案外多いように思う。
ただし、この手はファンの願望を込めた話で、あまり信憑性はないようだ。
サラブレッドを利口だという者たちは、ゴールを理解していると主張する。
他方、ゴール板をわかっていないと主張する者も少なくない。
両説とも調教師や騎手が支持しており、勝負はついていない。
ネットを眺めていると「一部の賢い馬は知っている」という「美味しいトコ取り」の主張は案外多いように思う。
ただし、この手はファンの願望を込めた話で、あまり信憑性はないようだ。
▼脳化指数
利口かどうかは、「脳化指数」という数値で推定することもできるそうだ。
脳の重量を体重の3分の2(或いは4分の3が正確と言われる)で割り、任意の係数を掛ける(例えばネコの1など)。
ウィキペディアによると、ヒトが7.4-7.8、クジラが1.8、イヌが1.2、ネコが1.0、ウマは0.9だという。
脳化指数を知能順と捉えるのは乱暴だが、ウマは数値ではイヌ・ネコより下である。
利口かどうかは、「脳化指数」という数値で推定することもできるそうだ。
脳の重量を体重の3分の2(或いは4分の3が正確と言われる)で割り、任意の係数を掛ける(例えばネコの1など)。
ウィキペディアによると、ヒトが7.4-7.8、クジラが1.8、イヌが1.2、ネコが1.0、ウマは0.9だという。
脳化指数を知能順と捉えるのは乱暴だが、ウマは数値ではイヌ・ネコより下である。
これではゴール板を知っているとは信じ難いが、ウマは長期的な記憶やヒトの感情を察知する能力に長けているとも言われる。
騎手の制御や周囲の人の感情はよく理解している。
わたしなりの仮説だが、レースを理解していないしゴール板もわからないけれど、加速や減速の指示を理解し、調教師や馬主、厩務員や騎手の表情で「いいこと」をしたかどうか、つまり勝ち敗けを推定しているのではないだろうか。
「勝負どころを知っている」という賢い馬の話を聞くこともあるが、まさに人馬一体、騎手の僅かな筋肉の動きを、騎手の思考より早く察知できる能力のことではないか。
つまり、ゴール板はわからない。
勝ち敗けは(勝負後周囲の人間の反応から)理解している。
騎手の制御や周囲の人の感情はよく理解している。
わたしなりの仮説だが、レースを理解していないしゴール板もわからないけれど、加速や減速の指示を理解し、調教師や馬主、厩務員や騎手の表情で「いいこと」をしたかどうか、つまり勝ち敗けを推定しているのではないだろうか。
「勝負どころを知っている」という賢い馬の話を聞くこともあるが、まさに人馬一体、騎手の僅かな筋肉の動きを、騎手の思考より早く察知できる能力のことではないか。
つまり、ゴール板はわからない。
勝ち敗けは(勝負後周囲の人間の反応から)理解している。
そう考えると合点がいく。
以前、何度も同じコースを走れば成績が上がるかどうかを調べたことがある。
「馬は学習する」とどこかに書いてあったのだ。
しかし、集計結果はひどいものだった。
同じコースで2回目、3回目はともかく、経験を積んだからといって成績が良くなるわけではなかった。
馬はコースを覚える気がないらしい。
あるいは、苦しいことをさせられたと思って嫌がるようになるのか。
コース適性は、まさに適性であって、学習による成績の向上を期待するべきではないと思い至ったのであった。
(SiriusA+B)
以前、何度も同じコースを走れば成績が上がるかどうかを調べたことがある。
「馬は学習する」とどこかに書いてあったのだ。
しかし、集計結果はひどいものだった。
同じコースで2回目、3回目はともかく、経験を積んだからといって成績が良くなるわけではなかった。
馬はコースを覚える気がないらしい。
あるいは、苦しいことをさせられたと思って嫌がるようになるのか。
コース適性は、まさに適性であって、学習による成績の向上を期待するべきではないと思い至ったのであった。
(SiriusA+B)