▼調教データ
調教欄は細かく分析するタイプのデータではないという話である。
計測技術の進歩により、トレセン(トレーニングセンター)の調教データもセンサーにより読み取ることができるようになっている。
ーーと、言いたいところだが、坂路以外は今もトラックマンによる計測だそうである。
調教データは、専門紙のトラックマンが手で計測しているので、実は専門紙ごとに数字が違う。
トレーニングなので騎手以外の騎乗者がふつうであり、その騎乗技術の差は大きい。
斤量もマチマチである。
このブログの読者諸兄におかれては「調教データは見ない」という方も多いと思うのだが、わたしもそうである。
0秒1単位で表示され、数字は客観的だからと疑いもなく信用すべきデータではないのだ。
わたしたちは精度の高いデータこそ、予想精度の向上に資すると考えがちだ。
だが、データをいかに精密にしようが、意味のないものもある。
その代表的なものが、まさに調教データである。
条件の揃えられたものではなく、その上計測方法も信用するに足りるとは言いがたい。
軽めに済ませる馬もいるのだ。
馬場だって朝いちばんのハロー掛けした馬場は長く保たれるわけではない。
これでは調教時計を鵜呑みにするほうがどうかしている。
数字が細かくても正確ではないのだ。
そうではなく、馬1頭ずつ、時系列に見るべきだという主張もある。
しかし、馬場条件その他の変動を考慮すると、それもどうだろう。
結局、調教欄の活かし方は「調教欄は見ない、惑わされない」という結論になる。
ちなみに、JRAの調教時計は専門紙競馬ブックのデータではないかと思う。
▼参考までに馬体重
精密なデータには、馬体重もある。
これもJRAでは2kg単位で公表してくれる。
馬体重はJRAが公式に発表しているので、調教時計のようにデータがバラバラということはない。
ただ、2kg単位でも細かいのではないかと思っている。
2kgは、460kgのサラブレッドにとって0.43%に過ぎない。
60kgの人間なら250g程度のウエイトである。
ちなみに「ボロをすると数キロ動く」とも言われる。
馬体重データはある程度条件も揃えた計測なので活かし方もあろうとは思うが、少なくともマイナス2kgとかプラス2kgとかで敏感に反応する必要はないだろう。
要するに、調教データを例に言えば、データの細かさと正確性は正比例ではなく、また、馬体重を例に言えば、精密さと有用性も正比例ではないということである。
平たく言えば、データが細かいからといって正確なわけではなく、正確で細かいデータだから有用・重要なわけではないということだ。
(SiriusA+B)
調教欄は細かく分析するタイプのデータではないという話である。
計測技術の進歩により、トレセン(トレーニングセンター)の調教データもセンサーにより読み取ることができるようになっている。
ーーと、言いたいところだが、坂路以外は今もトラックマンによる計測だそうである。
調教データは、専門紙のトラックマンが手で計測しているので、実は専門紙ごとに数字が違う。
トレーニングなので騎手以外の騎乗者がふつうであり、その騎乗技術の差は大きい。
斤量もマチマチである。
このブログの読者諸兄におかれては「調教データは見ない」という方も多いと思うのだが、わたしもそうである。
0秒1単位で表示され、数字は客観的だからと疑いもなく信用すべきデータではないのだ。
わたしたちは精度の高いデータこそ、予想精度の向上に資すると考えがちだ。
だが、データをいかに精密にしようが、意味のないものもある。
その代表的なものが、まさに調教データである。
条件の揃えられたものではなく、その上計測方法も信用するに足りるとは言いがたい。
軽めに済ませる馬もいるのだ。
馬場だって朝いちばんのハロー掛けした馬場は長く保たれるわけではない。
これでは調教時計を鵜呑みにするほうがどうかしている。
数字が細かくても正確ではないのだ。
そうではなく、馬1頭ずつ、時系列に見るべきだという主張もある。
しかし、馬場条件その他の変動を考慮すると、それもどうだろう。
結局、調教欄の活かし方は「調教欄は見ない、惑わされない」という結論になる。
ちなみに、JRAの調教時計は専門紙競馬ブックのデータではないかと思う。
▼参考までに馬体重
精密なデータには、馬体重もある。
これもJRAでは2kg単位で公表してくれる。
馬体重はJRAが公式に発表しているので、調教時計のようにデータがバラバラということはない。
ただ、2kg単位でも細かいのではないかと思っている。
2kgは、460kgのサラブレッドにとって0.43%に過ぎない。
60kgの人間なら250g程度のウエイトである。
ちなみに「ボロをすると数キロ動く」とも言われる。
馬体重データはある程度条件も揃えた計測なので活かし方もあろうとは思うが、少なくともマイナス2kgとかプラス2kgとかで敏感に反応する必要はないだろう。
要するに、調教データを例に言えば、データの細かさと正確性は正比例ではなく、また、馬体重を例に言えば、精密さと有用性も正比例ではないということである。
平たく言えば、データが細かいからといって正確なわけではなく、正確で細かいデータだから有用・重要なわけではないということだ。
(SiriusA+B)