▼帰りの電車賃
忘れられないのは、有馬記念の帰りに「電車賃も擦っちまったんだよ」とオッチャンがわめいていた中山競馬場の帰り道である。
トウカイテイオーの走った20世紀のことだから、もうオッチャンのこのあとの人生はどうなったか知らない。
ただ、周囲の冷笑はあっても、自業自得と彼の望む恵みを与えた人はいなかった(その後は知らない)。
最終レースもあるのに、賭ける資金がなく、電車の切符売り場で大声を出す姿はなんとも言えないものだった。
ただ、資金配分を考えない人とは、といつも考えるようになった。
勝てるチャンスの目の前で資金が尽きる愚は避けたい。
一発勝負で勝ち逃げするならいいが、そんなのはドラマだけである。
馬券勝負はトーナメント戦ではないので、「負けたら終わり」では話にはならない。
平日しっかり働き、毎週の投入資金を確保して、長期的に資金が枯れることのないようにしなければいけない。
だが、土日については限られた資金をすべて使って極大の利益も得なければならない。
▼土日の資金配分
資金配分の巧拙は、予想行為と同様に重要であるとわたしは思っている。
これはレース単位の傾斜配分と混同されがちなのだが、わたしの意味するのは「資金が枯渇せず、かつ効率の良い資金投下」だ。
3場開催土日で72競走を考えて、どう資金配分するか、ということである。
この議論の前提として、各レースでほぼ均等に支出するものとする。
また、諸般の事情により、資金を土日で区切る必要があるものとする。
ついでに言うと、朝全レースを買っておき、家庭サービスに時間を割きたい。
で、約15,000円を使うとしたら、どうするか。
簡単な答えは、各レース200円で14,400円投入するというものだ。
分かりやすい。
だが、効率的ではない。
わたしなら、土曜日の36レースで回収率下限を50%に設定して、各レース300円、合計10,800円投下する。
オッズもほとんど見ずに朝まとめて買う。
成績が芳しくなくても50%は回収できるので、5,400円は回収している予定だ(これを皮算用という(笑))。
これに前日の残り資金4,200円を加え9,600円が日曜日の36レースに投下できる。
実際には障害競走等に賭けないこと、回収率が50%より高くなるため、だいたいこれで間に合う。
ざっくり言えば、回収率を50%に設定した場合、土曜日に3分の2使い、総予備を3分の1とするのである。
回収した3分の1と総予備3分の1を足して日曜日に使う。
軍隊も総予備を3分の1とか4分の1にするらしいので、まあ理に適っているだろう。
土曜日にもっと回収できた場合はお任せするが、わたしはそのままキープしておく。
回収率の下限設定は人それぞれで、100%以上回収できる自信があれば土曜日に全額賭けても良いし、25%とみるなら200円のままがいいだろう。
ただ、安全を考慮するほど得られるものも小さくなる。
▼均等買い
では、各レースで均等買いというのはどうだろうか。
わたしも、自信のあるレースに厚く配分したいと思う。
だが、オッズを確認しての「自信のあるレース」なら、均等買いを勧める。
自信のあるレースは皆が自信のあるレースということである。
配当は低くなる。
自信あるけど、単勝8番人気か、念のため複勝も買うか、だとしたら単勝は300円じゃなく200円にするか、みたいなことを考え始めると収拾がつかなくなる。
そういう迷いを避けるために、わたしはオッズを見ずに朝まとめて買う。
単勝10倍以上でも怯むことなく買え、結果として高配当を得られるのだ。
さらに1レースずつに入れ込まずに済む。
36レースでいくつか的中し、結果的に黒字になりさえすればよいと考えるようになる。
つまり、単勝で1日36点買い36倍を得れば良い。
連続して外れて焦りを感じることもなくなり、資金を無駄に使うこともしない。
夜に結果を見て焦る場合はあるけれど。
(SiriusA+B)
忘れられないのは、有馬記念の帰りに「電車賃も擦っちまったんだよ」とオッチャンがわめいていた中山競馬場の帰り道である。
トウカイテイオーの走った20世紀のことだから、もうオッチャンのこのあとの人生はどうなったか知らない。
ただ、周囲の冷笑はあっても、自業自得と彼の望む恵みを与えた人はいなかった(その後は知らない)。
最終レースもあるのに、賭ける資金がなく、電車の切符売り場で大声を出す姿はなんとも言えないものだった。
ただ、資金配分を考えない人とは、といつも考えるようになった。
勝てるチャンスの目の前で資金が尽きる愚は避けたい。
一発勝負で勝ち逃げするならいいが、そんなのはドラマだけである。
馬券勝負はトーナメント戦ではないので、「負けたら終わり」では話にはならない。
平日しっかり働き、毎週の投入資金を確保して、長期的に資金が枯れることのないようにしなければいけない。
だが、土日については限られた資金をすべて使って極大の利益も得なければならない。
▼土日の資金配分
資金配分の巧拙は、予想行為と同様に重要であるとわたしは思っている。
これはレース単位の傾斜配分と混同されがちなのだが、わたしの意味するのは「資金が枯渇せず、かつ効率の良い資金投下」だ。
3場開催土日で72競走を考えて、どう資金配分するか、ということである。
この議論の前提として、各レースでほぼ均等に支出するものとする。
また、諸般の事情により、資金を土日で区切る必要があるものとする。
ついでに言うと、朝全レースを買っておき、家庭サービスに時間を割きたい。
で、約15,000円を使うとしたら、どうするか。
簡単な答えは、各レース200円で14,400円投入するというものだ。
分かりやすい。
だが、効率的ではない。
わたしなら、土曜日の36レースで回収率下限を50%に設定して、各レース300円、合計10,800円投下する。
オッズもほとんど見ずに朝まとめて買う。
成績が芳しくなくても50%は回収できるので、5,400円は回収している予定だ(これを皮算用という(笑))。
これに前日の残り資金4,200円を加え9,600円が日曜日の36レースに投下できる。
実際には障害競走等に賭けないこと、回収率が50%より高くなるため、だいたいこれで間に合う。
ざっくり言えば、回収率を50%に設定した場合、土曜日に3分の2使い、総予備を3分の1とするのである。
回収した3分の1と総予備3分の1を足して日曜日に使う。
軍隊も総予備を3分の1とか4分の1にするらしいので、まあ理に適っているだろう。
土曜日にもっと回収できた場合はお任せするが、わたしはそのままキープしておく。
回収率の下限設定は人それぞれで、100%以上回収できる自信があれば土曜日に全額賭けても良いし、25%とみるなら200円のままがいいだろう。
ただ、安全を考慮するほど得られるものも小さくなる。
▼均等買い
では、各レースで均等買いというのはどうだろうか。
わたしも、自信のあるレースに厚く配分したいと思う。
だが、オッズを確認しての「自信のあるレース」なら、均等買いを勧める。
自信のあるレースは皆が自信のあるレースということである。
配当は低くなる。
自信あるけど、単勝8番人気か、念のため複勝も買うか、だとしたら単勝は300円じゃなく200円にするか、みたいなことを考え始めると収拾がつかなくなる。
そういう迷いを避けるために、わたしはオッズを見ずに朝まとめて買う。
単勝10倍以上でも怯むことなく買え、結果として高配当を得られるのだ。
さらに1レースずつに入れ込まずに済む。
36レースでいくつか的中し、結果的に黒字になりさえすればよいと考えるようになる。
つまり、単勝で1日36点買い36倍を得れば良い。
連続して外れて焦りを感じることもなくなり、資金を無駄に使うこともしない。
夜に結果を見て焦る場合はあるけれど。
(SiriusA+B)