▼最後の挨拶
2014年にプロトタイプとして開始し、2015年から本格的に書き始めたこのブログだが、今回で筆を置くことにした。
突然のことで、長くご覧いただいた皆さまには申し訳なく、お詫び申し上げる。
最近の更新状況でお察しの人もいると思うが、公私共に忙しくなり、いよいよ書く時間を確保できなくなった。
時間配分上、何かをやめねばならず、このブログの更新終了を選択した次第である。
これが最大の理由だ。
近年は週1回程度更新してきた。
いま、この僅かな更新すらできないと言っている。
書くこと自体は走り書きでろくに推敲もしないので(笑)、さほど労力はかからない。
正直言って、本文だけなら、ちょっと長い通勤時間の1時間程度で書き上げることもあった。
一方で、ネタの検証作業には時間がかかるし、上手くいかないケースも多い。
時間を要するのはこの点だ。
没ネタ率は高く、「歩留まり」は30%から50%といったところである。
実のところ、毎週2、3本のネタを用意してはいた。
しかし、条件設定が複雑過ぎたり、大して意味のない結果に終わったりして、記事にならずゴミ箱行きになる。
いずれのネタも検証に失敗して間に合わず、更新が遅れたり見送らざるを得なかったりすることもしばしばあった。
こんな質の高いとは言えないブログでさえ、一応、選抜した上で公開していたのである。
書きたいことはたくさんあり、ネタ切れ自体はなかった。
質を下げれば続けられる可能性はあっただろう。
しかし、そんなものはわたしのエゴ以外の何物でもない。
このブログは、自分で予想理論を組み立てたい人のヒントや、頭の体操になることを目的に書いてきた。
ここで知識を得てほしいわけではなく、着想などイマジネーション(想像力)を働かせるための燃料になればよかった。
したがって、今より更に質の低い記事の需要はない。
何度か触れたように、わたし自身の予想理論はまったく別にあり、ヒントになりそうな知見のみを提供することを心掛け、予想そのものを載せることはなかった。
ブログを長く続けられたのは、「初期設定」に因るところが大きい。
ちなみに、読者の皆さまに励まされて、などという美談でもない(笑)。
当初から、長期の運営に耐えられる工夫をしており、それが功を奏した。
先ず、省力化のためページの体裁はシンプルにした。
ブログのテンプレートをそのまま使い(初期に1度変更して以降ずっと同じ)、独自のデザインは採用しなかった。
こうすれば自分のセンスを気にする必要がなくなるし、デザインの陳腐化も考えなくて済む。
お蔭で、レイアウトで頭を悩ませることはほとんどなかった。
コンテンツもテキスト記事に特化した。
図表と言いながら、「図」はなく「表」だけである。
当初は表すら本文とセットにしていたが、さすがに見栄えがイマイチで、分離して処理するようにした。
グラフやイラストは一切入れず、原稿があがればすぐ載せられるようにした。
本文については、AI回答の引用などは例外だが、一貫して下線や文字カラー、ゴシック体などの装飾を排した。
これにより、原稿の見直しや強調箇所の検討といった手間を省くことができた。
このブログに限らず公私どの文章でもそうだが、わたしの場合、下線や色付けなどで文字を強調することはほとんどない。
強調したいなら、強調したいことだけ書け(その他は要らんやろ)、と思っている。
これらのルールは、最初から決めていたことだった。
結果として長続きしたのだから、10年前のわたしは、なかなかの設計者だったようだ。
知名度のないブログが安定稼働するまでに3、4年かかったが、それ以降はありがたいことに、毎日誰かが来てくれた。
よくぞまあ見つけてくれるものだ。
「競馬予想で夜更かし」というタイトルは、検索でも引っ掛かりにくい「ふつうの」言葉を選んで組み合わせたつもりだった。
そもそもブログを多数の人に見てもらうつもりはなく、読みたいと思ってくれる人だけが読むものにしたかったのだ。
始めるとき、競馬市場参加者数を仮定した市場予測を行い、想定読者数を割り出していた。
安定稼働以降は、見事にその想定範囲内に収まっている。
読者は少ないが、僅かであっても訪れる人が途切れず、「アクセスが途切れた瞬間にやめよう」と決心してから7年が経ってしまった。
先月は、久しぶりに月間アクセス数を更新した(特に嬉しいとかはない)。
まさかこのタイミングで、多忙を理由にやめることになるとは思いもよらなかった。
再開について申し上げて、この項を終わる。
定石通りなら「時間に余裕ができれば再開したい」とお伝えするシーンだと思うが、それはない。
再開はしない。
やめると決めればやめる。
長寿ブログとしてみれば一つの「成功譚」かもしれないが、過去の成功体験に縛られないようにするのがわたしの信条だ。
万一、競馬に関するブログをまたやりたくなったとしても、「夜更かし」ではなく、まったく新しいものを立ち上げるだろう。
ただし、その可能性は極めて低い。
言い足りないことは山ほどあるが、わたしの馬券ライフにおいて、ブログの有無は何の影響も及ぼさないからだ。
▼必勝法
最後に、必勝法について触れておく。
競馬の必勝法はあるのか、という問いに対するわたしの答えは「ある」だ。
国税裁判でも明らかなように実在するし、わたし自身もインパクトこそ小さいものの、必勝法を持っている。
もうちょっと効率がいいものを、という努力は続いているけれど。
ブログにはそこかしこにヒントを散りばめてきたが(ツールの多くは何らかの形で記事に入っている)、わたしの具体的な方法については明言を避けてきた。
明言すれば、あの手この手で、半ば脅しも含めて聞き出そうとする連中が湧き出てくるからだ。
自分がラクをしたいがために、他人のものを窃盗したり強奪したりする。
彼らは、自分が幸せになるためなら他人の生命や財産を奪っても良いと考える輩だ(これを抑えるのが法律)。
だが、必勝法を奪うことは極めて難しい。
現代の必勝法は、おそらくそのほとんどが、わたしが「モザイク方式」と呼んでいるものだからだ。
環境変化に合わせたメンテナンスが要る。
つまり、作成者本人でないと中長期的な運用は難しいのである。
必勝法には、ふつうの思考法では到達できない。 わたしの周囲でも到達した人はいなかった。
「このブログで惜しみなくネタを提供して大丈夫なのか」と心配してくれる人も何人かいたが、肝心のこと(わたしの具体的な方法など)は言っていないし、わたしには何ら問題ない範囲だった。
ネット上では、むしろもっと詳しい人たちが高度な議論を展開していたりする。
ただ、それらも「前菜」に過ぎない。
必勝法とは、ここから先の思考に進めるかどうかに懸かっている。
そして、いざ必勝法が分かると、他人に必勝法を伝授したり、予想を公開したりすることが「構造上できない」という事実も、嫌というほど理解できるようになる。
これまでのご厚意にお礼申し上げる。
長い間、拙文を読んでいただき、感謝申し上げる。
皆さまの健闘を祈念して、このブログを終わる。
(SiriusA+B)