▼わたしは「オッズを見ないで買う」派
公開されているブログなどを見ていると、オッズを確認して、買うかどうかや資金配分を決める人は多いようだ。一方で、まったく見ない、あるいは見ても買い方に影響させないという人も少なくない。わたしは後者で、予想して決めた馬券はオッズに関わらず買う。朝まとめて買ってしまうので、後半の競走ではオッズがあてにならないこともある。また、オッズの変動を追いかけるのが苦手で面倒というのも背景にある。朝、予定した予算で予定したとおり淡々と買い、夜結果を待つ。
▼オッズを重要とする3つの考え方
「オッズが重要」と述べているブログや読み物をいろいろ眺めているが、今のところ、なるほどと思った論理は見つかっていない。オッズに踊らされて買い目や資金配分が裏目に出て撃沈、といったエピソードはネット上にあふれている。微笑ましいどころか痛々しいものもある。しかし、長期的に黒字収支を維持するだけの根拠ある理論は見当たらない。滔々と説明してくれているものも参考にさせていただいているが、どうもストンと落ちてくるような説明に辿り着いていない。「だからオッズが重要だ」とあっても、論理に飛躍があって合点がいかないのだ。例えば「黒字収支になっている人は皆さんオッズを見ています」とうたう怪しげな勧誘を目にしたことがあるが、黒字収支の人がどれくらいいるのかさえわからないので根拠がないなあ、と根拠のない点に引っ掛かる。
ただ、オッズが重要という理論には、大きく3つあることが分かってきた。わたしなりの整理は以下のようなものである。
ひとつは、オッズを予想のファクターとして取り入れているもの。オッズを競馬新聞に書き入れて予想の一助としているようなものである。オッズが実力を反映しているという伝統的な考え方である。
ふたつ目は、「オッズ解析理論」と総称すればよいだろうか、異常オッズやオッズの歪みを見つけて勝ちにつなげようというもの。
もうひとつは、「資金配分理論」で、均等に利益が出るよう買い目ごとに投票金額に強弱をつけるというもの。「人気になりオッズが低いのでケンする(見送る)」といった投票行動も、オッズを見て揺れることも、広い意味ではこの資金配分にあたると見ている。
▼オッズはほんとうに重要?
投票する際、わたしはオッズなしでもいいけれど、上記の3つの考え方の人には「あり得ない」と言われるだろう。
わたしのオッズに関する考えを述べておくと以下のようになる。
まず、予想ファクターとしてのオッズだが、確かにオッズの逆数を控除率で割ると、勝率に近似した数値になる。オッズは投票結果を表したものであり、本来、馬の実力と無関係だが、ファクターのひとつとして参考にするのは悪くなさそうだ。
オッズ解析理論で使う意味でのオッズは、正直よくわからない。この理論では、馬主が大量買いしている、とか、異常オッズのことをいろいろ述べているが、目撃者がいるわけでもない。大口顧客がいる可能性は否定しないが、こうした人たちの投票行動を過大にみているのではないかと思われる。単勝・複勝ならともかく、3連単にもなると組み合わせが多すぎてちょっとした投票でオッズが変わる。人気薄の3連単の買い目がどれほどの投票総数だったのか、一度調べてみたほうがよい。
資金配分で使うオッズについては、正直申し上げて、やめておいたほうがよい。むしろ破綻を早める。ただし、1競走あたり30万円以上投じることのできる人であれば、資金配分を検討することは黒字収支にするために重要な情報となる。このことは後日述べたい。
以上がわたしの考えである。
今一度、問いかけてみてほしい。
「オッズはほんとうに重要?」
(siriusA+B)
(siriusA+B)