2015年7月6日月曜日

第7夜 走破タイムを分析するなら速度に変換することをおススメ(2)




▼速度変換


前夜からのつづきである。


スピード指数による予想を立てる人でも、速度を用いたほうが良いだろうと考えている。日付や速度の計算は苦手、という人も少なくないだろうと思うが、今夜は馬の速度(速さ)を時速に換算してみる。

6夜で走破タイムを1/10秒単位に揃えた。1234834(1/10)である。これを時速に換算するので距離のデータも必要だ。

速さ×時間=距離

すなわち、速さ=距離/時間

ということになり、競走距離を走破タイムで除せばよい。時速60km(60km/h)とするのだが、下のような場合、セルE2には次のような計算式を入力すればよい。なお、A列の距離はメートル、B列の「0」は、わたしが決めた「芝外回り」の記号である。

セルE2=ROUND(A2/D2*36,2)


行列番号

A

B

C

D

E

1

距離

芝ダ

時計

換算

速度

2

1400

0

1234

834

60.43

3

1400

0

1235

835

60.36

4

1400

0

0

0

0

計算式を入力すると、60.43という回答が出る。時速60.43キロメートル(60.43km/h)ということだ。小数点第2位まで求めれば0.1秒単位のタイムを速度に変換するには十分だと思う。

最後に36を掛けるのは、時間と距離の単位を揃えた結果である。

本来は、距離をkmにするために1/1,000し、1/10秒を時(hour)にするために36,000を掛けなければならないが、整理すると36を掛ければよいのだ。時速であれば感覚的にもわかりやすいと思う。

そのまま834(1/10)を使えばよいではないかという人もいるだろうが、わたしとしては騙されたと思って速度を使ってもらいたいと思う。数学的な理由はおいても、さまざまな距離のデータを処理していく過程で、その便利さを味わうことができる。

蛇足だが、4行目のように、競走中止などでタイムがない場合、先ほど示した計算式だと「#DIV/0!」という計算結果が出てしまう。0で割ることを避けるため、if関数と合わせて次のような計算式にすると良い。他の関数を使うよりよほど簡単である。

セルE2=if(D2=0,0,ROUND(A2/D2*36,2))

セルE4もこの計算式を複写すれば、0という結果になる。
(SiriusA+B)



ブログ アーカイブ