▼速度変換
前夜からのつづきである。
スピード指数による予想を立てる人でも、速度を用いたほうが良いだろうと考えている。日付や速度の計算は苦手、という人も少なくないだろうと思うが、今夜は馬の速度(速さ)を時速に換算してみる。
第6夜で走破タイムを1/10秒単位に揃えた。1分23秒4は834(1/10秒)である。これを時速に換算するので距離のデータも必要だ。
速さ×時間=距離
すなわち、速さ=距離/時間
ということになり、競走距離を走破タイムで除せばよい。時速60km(60km/h)とするのだが、下のような場合、セルE2には次のような計算式を入力すればよい。なお、A列の距離はメートル、B列の「0」は、わたしが決めた「芝外回り」の記号である。
セルE2「=ROUND(A2/D2*36,2)」
行列番号
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A
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B
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C
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D
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E
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1
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距離
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芝ダ
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時計
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換算
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速度
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2
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1400
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0
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1234
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834
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60.43
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3
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1400
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0
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1235
|
835
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60.36
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4
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1400
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0
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0
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0
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0
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計算式を入力すると、60.43という回答が出る。時速60.43キロメートル(60.43km/h)ということだ。小数点第2位まで求めれば0.1秒単位のタイムを速度に変換するには十分だと思う。
最後に36を掛けるのは、時間と距離の単位を揃えた結果である。
本来は、距離をkmにするために1/1,000し、1/10秒を時(hour)にするために36,000を掛けなければならないが、整理すると36を掛ければよいのだ。時速であれば感覚的にもわかりやすいと思う。
そのまま834(1/10秒)を使えばよいではないかという人もいるだろうが、わたしとしては騙されたと思って速度を使ってもらいたいと思う。数学的な理由はおいても、さまざまな距離のデータを処理していく過程で、その便利さを味わうことができる。
蛇足だが、4行目のように、競走中止などでタイムがない場合、先ほど示した計算式だと「#DIV/0!」という計算結果が出てしまう。0で割ることを避けるため、if関数と合わせて次のような計算式にすると良い。他の関数を使うよりよほど簡単である。
セルE2「=if(D2=0,0,ROUND(A2/D2*36,2))」
セルE4もこの計算式を複写すれば、0という結果になる。
(SiriusA+B)
(SiriusA+B)