▼エビングハウスの忘却曲線
競馬は記憶のスポーツと言われる。
が、まさか、字義どおりに記憶に頼っていないよね?という話である。
人間は確実に忘却する。
記憶力に差異はあっても忘れていくことに変わりはない。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは忘却に関する研究をした人である。
エビングハウスの忘却曲線とは、ウィキペディアの説明によると、記憶の忘却に関する曲線である。
20分後に節約率58%
1時間後に同44%
1日後に同26%
1週間後に同23%
1か月後に同21%
という実験結果が得られたという。
節約率とは最初に要した記憶するための時間や回数に比べ、記憶し直すのにどれだけ短く済んだかを示す。
例えば1か月後であれば、最初に要した努力を10時間とすれば約8割の8時間もやり直ししなければならないことを意味する。
なお、記憶量の減少を表したもの(100記憶して21しか憶えていない)ではないのでご注意いただきたい。
忘却曲線のトピックは、記憶量が時間とともに減少するから反復学習しろという意味で申し上げたのではない。
学習であれば、この話題は復習の重要性を説く話につながるのだが、この記事は競馬予想の話である。
わたしたちに必要なのは、憶えておくことではなく、整理しておき、いつでも利用できるようにしておくことだ。
テストではないから、ノートを見てもよいのだ。
必要な事柄は、ノートに書き留めておいたり、コンピュータに残しておく。
この方法であれば、節約率はいつまでもほぼ100%を維持できる。
「記憶の書き換え」も起こらないのでメモを取ることは確実な手段なのだ。
そしていつでも引き出せるように整理する。
記憶のスポーツだと言っても、学生時代と違って記憶力を競うわけではない。
テストを受けるのではないから、ノートを劣化しにくい外部記憶装置として持っておくのである。
情報を引き出せて、総合する力を競うという意味で「記憶のスポーツ」という。
記憶力ではなく、使える記憶量の争いである。
「それって、会社員なら誰でも知っている、やっていることではないか」と思われる方もいるだろう。
そのとおりである。
ただ、仕事以外でも「そこまでやるのか」を問われているのである。
▼ノートの実際
メモをノートに書き込んでいる人は、最早多数派ではないかもしれないが、一応やり方について触れておきたい。
案外、ノートの付け方で戸惑うことはあるものだ。
肝心なのは、メモをフル活用できなければ意味がないということだ。
したがって、記録は検索することを第一に考える。
競馬の場合、馬と日付を頼りに検索する。
情報が毎週のように追加されることも考慮する。
そうすると、追記できるように日付順に書き込んでいくのが効率良いと思われる。
メモは1行にまとめ、見やすいように1行ずつ空けるのもいい。
おおよそ1頁に15頭くらいのメモになる。
ノーメイクビジン 2016/12/10中山3R新馬 末脚良
ふたつの検索キーが必要なので、ノートの前か後ろに五十音のインデックスを用意する。
メモを加えるときに、直ぐインデックスにも馬名を記すことを忘れないように。
あ行の馬を見開き2頁、か行2頁という感じで、記載できるスペースを十分空けておく。
インデックスだけでノートを3分の1は使う。
ところで、頭の文字「あ」の馬も、しばらくメモを続けて追加していると、だんだん検索し辛くなってくる。
そこで、ちょっとした工夫だが、2番目の文字の五十音で馬名の書き出し位置をずらすことで検索しやすくするのもいいだろう。
例えば、「の」であれば、
ノーメイクビジン
ノックノックノック
ノマズニイレルカ
ノアノミチビキ
という具合にずらして書くである。
他にも馬名に色をつけるなどの方法もあるが、自分なりに検索を容易にできるのなら何でも良い。
ただ、こうした工夫よりも、コンピュータに記憶させるほうが効率的であることは間違いない。
表計算ソフトでも、テキスト(メモ帳)でもいいが、編集ができる上、検索が圧倒的に速い。
その上、記憶量がノートよりも比べものにならないほど多いのだ。
そんなことわかっている、と思うならいいのだが、そんなことはないと思う方がいるならノートからの脱却を一度お考え願う。
アナログ派だからといって、ノートを表計算ソフトに置き換えてもポリシーの変更ではないからだ(アナログ派って思考の問題でツールの問題ではない)。
競争相手はすでにあなたより効率良い作業ツールで臨んでいる。
予想方法も日々進化する。
思考停止に陥ってはいけない。
(SiriusA+B)
競馬は記憶のスポーツと言われる。
が、まさか、字義どおりに記憶に頼っていないよね?という話である。
人間は確実に忘却する。
記憶力に差異はあっても忘れていくことに変わりはない。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは忘却に関する研究をした人である。
エビングハウスの忘却曲線とは、ウィキペディアの説明によると、記憶の忘却に関する曲線である。
20分後に節約率58%
1時間後に同44%
1日後に同26%
1週間後に同23%
1か月後に同21%
という実験結果が得られたという。
節約率とは最初に要した記憶するための時間や回数に比べ、記憶し直すのにどれだけ短く済んだかを示す。
例えば1か月後であれば、最初に要した努力を10時間とすれば約8割の8時間もやり直ししなければならないことを意味する。
なお、記憶量の減少を表したもの(100記憶して21しか憶えていない)ではないのでご注意いただきたい。
忘却曲線のトピックは、記憶量が時間とともに減少するから反復学習しろという意味で申し上げたのではない。
学習であれば、この話題は復習の重要性を説く話につながるのだが、この記事は競馬予想の話である。
わたしたちに必要なのは、憶えておくことではなく、整理しておき、いつでも利用できるようにしておくことだ。
テストではないから、ノートを見てもよいのだ。
必要な事柄は、ノートに書き留めておいたり、コンピュータに残しておく。
この方法であれば、節約率はいつまでもほぼ100%を維持できる。
「記憶の書き換え」も起こらないのでメモを取ることは確実な手段なのだ。
そしていつでも引き出せるように整理する。
記憶のスポーツだと言っても、学生時代と違って記憶力を競うわけではない。
テストを受けるのではないから、ノートを劣化しにくい外部記憶装置として持っておくのである。
情報を引き出せて、総合する力を競うという意味で「記憶のスポーツ」という。
記憶力ではなく、使える記憶量の争いである。
「それって、会社員なら誰でも知っている、やっていることではないか」と思われる方もいるだろう。
そのとおりである。
ただ、仕事以外でも「そこまでやるのか」を問われているのである。
▼ノートの実際
メモをノートに書き込んでいる人は、最早多数派ではないかもしれないが、一応やり方について触れておきたい。
案外、ノートの付け方で戸惑うことはあるものだ。
肝心なのは、メモをフル活用できなければ意味がないということだ。
したがって、記録は検索することを第一に考える。
競馬の場合、馬と日付を頼りに検索する。
情報が毎週のように追加されることも考慮する。
そうすると、追記できるように日付順に書き込んでいくのが効率良いと思われる。
メモは1行にまとめ、見やすいように1行ずつ空けるのもいい。
おおよそ1頁に15頭くらいのメモになる。
ノーメイクビジン 2016/12/10中山3R新馬 末脚良
ふたつの検索キーが必要なので、ノートの前か後ろに五十音のインデックスを用意する。
メモを加えるときに、直ぐインデックスにも馬名を記すことを忘れないように。
あ行の馬を見開き2頁、か行2頁という感じで、記載できるスペースを十分空けておく。
インデックスだけでノートを3分の1は使う。
ところで、頭の文字「あ」の馬も、しばらくメモを続けて追加していると、だんだん検索し辛くなってくる。
そこで、ちょっとした工夫だが、2番目の文字の五十音で馬名の書き出し位置をずらすことで検索しやすくするのもいいだろう。
例えば、「の」であれば、
ノーメイクビジン
ノックノックノック
ノマズニイレルカ
ノアノミチビキ
という具合にずらして書くである。
他にも馬名に色をつけるなどの方法もあるが、自分なりに検索を容易にできるのなら何でも良い。
ただ、こうした工夫よりも、コンピュータに記憶させるほうが効率的であることは間違いない。
表計算ソフトでも、テキスト(メモ帳)でもいいが、編集ができる上、検索が圧倒的に速い。
その上、記憶量がノートよりも比べものにならないほど多いのだ。
そんなことわかっている、と思うならいいのだが、そんなことはないと思う方がいるならノートからの脱却を一度お考え願う。
アナログ派だからといって、ノートを表計算ソフトに置き換えてもポリシーの変更ではないからだ(アナログ派って思考の問題でツールの問題ではない)。
競争相手はすでにあなたより効率良い作業ツールで臨んでいる。
予想方法も日々進化する。
思考停止に陥ってはいけない。
(SiriusA+B)