▼「常識」が大勢の考えであるなら
「競馬予想サイトや予想ブログで信用できるところはどのくらいありますか」という質問には、回答以前に考えさせられた。
わたしの回答は「仮に正しいと思われる内容でも、とにかく疑ってかかってはどうでしょう」である。
もちろん私見であって、そんなことはないという人もいると承知している。
ただ、例えば血統理論のような、理論的に明らかな誤りだけでなく、サンプル数の少ないデータから導き出した話や、思い込みと思われる話はやはり多いように思うのだ。
「常識」が大勢の考えであるなら、かなり多くの「常識」を疑ってかからねばならないのが競馬予想である。
勝っている人が圧倒的に少ない世界なのだ。
常識が敗者の理論だと思ってもいいくらいかもしれない。
実は、正しいのか正しくないのかを判断することは難しい。
判断するには、すべて自分で検証して初めてできる。
わたしが「怪しい」と思うものには2種類あって、1つが「再現実験のできないもの」、もう1つが「再現実験が十分ではなく、自分で検証すべきもの」である。
前者は問題外で、危険な誘導を警戒すべき話とみて良いだろう。
しかし、少なくとも後者は面倒でも検証してほしい。
そう、競馬予想の世界は勉強するにも面倒臭いのである。
▼疑問を抱く(笑)例
一方で、「そんなに疑問があるだろうか」とお考えの方は、以下の文章を読んでいただきたい。
予めお断りしておくが、他人の批判ではなく、読者視点での読み方をお話しするものである。
そもそも競馬の主目的はレジャーであって収支黒字を本気で確保しようというのは、全体から見れば異端なのだ。
ほとんどの人には間違っているとか、理論的に正しくないとか、そんなことは関係ないのである。
それを理解した上で、真面目に話をすれば、ということを頭に入れておいていただきたい。
「中央競馬は年間に1,000レースも行なわれています。初めて競馬をする人はレースの条件について知る必要があります。午前中は未勝利戦や下級条件戦が組まれており、メインレースとなるオープン競走、中でも最も格上のG1レースは重要です。初心者のうちは難しいですが、馬を見る目、そして展開を読む力が必須です。血統は膨大な知識が必要ですが、血統の背景を掴むと有力馬がわかるようになります」
上記の文章を教科書に、疑問を持ち検証すべき点を列挙したい。
(1)年間に1,000レース
中央競馬は年間3,454レースくらい施行されている。
年間288日、1日最大12レースで、3,456レース可能だが、有馬記念などの日は11レースしか行なわないためこのような数字になる。
これは調べればわかる典型的なもの。
(2)レースの条件について知る必要がある
初心者に一生懸命教えてくれる人を見かけるけれど、初心者こそ目の前のレースに興じ、関心が高まったところで学べばいいと思うがいかがか。
いずれ必要だが、競馬を楽しむという点では絶対不可欠の知識とは思わないのだが。
余談だが、ウインズで出会った競馬歴20年以上というおっちゃんは「3歳上」「4歳上」の区別も知らなかったが、充分楽しんでいたし、勝ち越した年もあったという。
勝ち負けと知識の深さには、思ったほど相関性がない。
(3)最も格上のG1レースは重要
競馬主催者、馬主、調教師、騎手など関係者にとっては重要だが、馬券購入者には未勝利戦と大差はない。
情報の多寡を理由に挙げる人もいるけれど、騎手のコメントや調教データが増える程度。
「G1レースは厚めに買う」行為は、お祭りに参加する意味では楽しいが、収支計算を考える上では理に適った行為ではない。
なお、この考え方を応用して「あまり信用しないサイト」の判断材料にすることもできる。
例えば「忘れな草賞3連単的中!!」といった看板を掲げるサイトなら、馬券収支黒字を目指す読者の皆さんにはあまり役立たないだろう。
メインレースを厚めに買うレジャー向きサイトだと思って、力を入れて読む必要は無さそうだ。
(4)馬を見る目、そして展開を読む力が必須
初心者に限らず、相馬眼や展開予想力を身につけることは難しい。
少なくとも「必須」ではない。
(5)血統の背景を掴むと有力馬がわかるように
血統は調べるほど面白いと思うが、有力馬を判断できるようになるものではない。
このブログでは再三指摘しているように、主流の血統理論は誤りであると思っている。
▼鵜呑みにしない力を
競馬予想の常識は、あまり信頼性の高いものではない、とわたしは感じている。
前項のほかにも、驚くような常識はある。
いろいろ採り上げたいけれど、いずれまたどこかで記事にしたい。
競馬予想の世界では「人の話を鵜呑みにしない力」を必要としているのだが、そんな力を持っている人のほうが少ないように思う。
少なくとも、そのことを認識してるかどうかですら、結果は変わってくるだろう。
(SiriusA+B)
「競馬予想サイトや予想ブログで信用できるところはどのくらいありますか」という質問には、回答以前に考えさせられた。
わたしの回答は「仮に正しいと思われる内容でも、とにかく疑ってかかってはどうでしょう」である。
もちろん私見であって、そんなことはないという人もいると承知している。
ただ、例えば血統理論のような、理論的に明らかな誤りだけでなく、サンプル数の少ないデータから導き出した話や、思い込みと思われる話はやはり多いように思うのだ。
「常識」が大勢の考えであるなら、かなり多くの「常識」を疑ってかからねばならないのが競馬予想である。
勝っている人が圧倒的に少ない世界なのだ。
常識が敗者の理論だと思ってもいいくらいかもしれない。
実は、正しいのか正しくないのかを判断することは難しい。
判断するには、すべて自分で検証して初めてできる。
わたしが「怪しい」と思うものには2種類あって、1つが「再現実験のできないもの」、もう1つが「再現実験が十分ではなく、自分で検証すべきもの」である。
前者は問題外で、危険な誘導を警戒すべき話とみて良いだろう。
しかし、少なくとも後者は面倒でも検証してほしい。
そう、競馬予想の世界は勉強するにも面倒臭いのである。
▼疑問を抱く(笑)例
一方で、「そんなに疑問があるだろうか」とお考えの方は、以下の文章を読んでいただきたい。
予めお断りしておくが、他人の批判ではなく、読者視点での読み方をお話しするものである。
そもそも競馬の主目的はレジャーであって収支黒字を本気で確保しようというのは、全体から見れば異端なのだ。
ほとんどの人には間違っているとか、理論的に正しくないとか、そんなことは関係ないのである。
それを理解した上で、真面目に話をすれば、ということを頭に入れておいていただきたい。
「中央競馬は年間に1,000レースも行なわれています。初めて競馬をする人はレースの条件について知る必要があります。午前中は未勝利戦や下級条件戦が組まれており、メインレースとなるオープン競走、中でも最も格上のG1レースは重要です。初心者のうちは難しいですが、馬を見る目、そして展開を読む力が必須です。血統は膨大な知識が必要ですが、血統の背景を掴むと有力馬がわかるようになります」
上記の文章を教科書に、疑問を持ち検証すべき点を列挙したい。
(1)年間に1,000レース
中央競馬は年間3,454レースくらい施行されている。
年間288日、1日最大12レースで、3,456レース可能だが、有馬記念などの日は11レースしか行なわないためこのような数字になる。
これは調べればわかる典型的なもの。
(2)レースの条件について知る必要がある
初心者に一生懸命教えてくれる人を見かけるけれど、初心者こそ目の前のレースに興じ、関心が高まったところで学べばいいと思うがいかがか。
いずれ必要だが、競馬を楽しむという点では絶対不可欠の知識とは思わないのだが。
余談だが、ウインズで出会った競馬歴20年以上というおっちゃんは「3歳上」「4歳上」の区別も知らなかったが、充分楽しんでいたし、勝ち越した年もあったという。
勝ち負けと知識の深さには、思ったほど相関性がない。
(3)最も格上のG1レースは重要
競馬主催者、馬主、調教師、騎手など関係者にとっては重要だが、馬券購入者には未勝利戦と大差はない。
情報の多寡を理由に挙げる人もいるけれど、騎手のコメントや調教データが増える程度。
「G1レースは厚めに買う」行為は、お祭りに参加する意味では楽しいが、収支計算を考える上では理に適った行為ではない。
なお、この考え方を応用して「あまり信用しないサイト」の判断材料にすることもできる。
例えば「忘れな草賞3連単的中!!」といった看板を掲げるサイトなら、馬券収支黒字を目指す読者の皆さんにはあまり役立たないだろう。
メインレースを厚めに買うレジャー向きサイトだと思って、力を入れて読む必要は無さそうだ。
(4)馬を見る目、そして展開を読む力が必須
初心者に限らず、相馬眼や展開予想力を身につけることは難しい。
少なくとも「必須」ではない。
(5)血統の背景を掴むと有力馬がわかるように
血統は調べるほど面白いと思うが、有力馬を判断できるようになるものではない。
このブログでは再三指摘しているように、主流の血統理論は誤りであると思っている。
▼鵜呑みにしない力を
競馬予想の常識は、あまり信頼性の高いものではない、とわたしは感じている。
前項のほかにも、驚くような常識はある。
いろいろ採り上げたいけれど、いずれまたどこかで記事にしたい。
競馬予想の世界では「人の話を鵜呑みにしない力」を必要としているのだが、そんな力を持っている人のほうが少ないように思う。
少なくとも、そのことを認識してるかどうかですら、結果は変わってくるだろう。
(SiriusA+B)