2021年2月7日日曜日

第316夜 競馬予想とは馬券を絞り込む作業であると改めて感じたWIN5のニュース

 

予想していたら買えない、ではなく
2021
111日、5重勝(WIN5)48,1783,190円という配当は史上最高額を更新したものだった。
的中票は100円。
200
円分買っていれば目立たなかっただろうが、それは机上の仮定で現実には無理だと思う。
5
重勝は、5レースすべてが18頭のフルゲートなら1,889,568通り、すべて16頭立てなら1,048,576通りである。
的中した人は幅広く購入なさったものと推測するが(わたしの予想以上に絞っておられるなら脱帽するしかないが)、かなりの点数になるので200円ずつ買うなどという行為は常識的にしないであろう。

Yahoo
のコメントでは、予想していたら買えない、といった声を少なからず見かけた。
競馬予想とは何かを物語っているように思う。
そうなのだ、競馬予想とは「馬券を絞り込む作業」なのである。
宝くじのように買おうと思うなら、適当にパラパラと買えば一定の割合で的中することもあるし、実は長期的にはそれなりの回収もできる。
そこには予想する行為はなくてもいいのだ。
プラス収支にするために的中しそうな馬券を探し、無駄な馬券を切るのが予想行為である。
極論すれば、強い馬を探すのではなく、的中しそうな馬券を買えばいい。
的中させるには強い馬を探すのではないか、と思われるかもしれない。
だが、強い馬が最も勝利に近いと考えられるので的中馬券を探すのと似た行為だが、正確には両者は別物である。
持ち時計の最も良い馬が一番勝利に近いと考えるのと似ている。

まどろっこしくて申し訳ない。
要するに、競馬予想とは馬券の絞り込みであり、出走馬から最強馬を選ぶ行為と(必ずしも)一致しない。

だからこそオッズ理論とか、枠順しか見ないとか、騎手だけで買うとか、サイン馬券といったものが存在する。
「馬を見ないのは邪道」と言う人はいる。
ホントはそれこそ勘違いなのである。
馬券を絞り込む作業で馬を見なければならないというルールはない。
的中馬券を買うのが目標なのだ。
その近道として馬の能力判定が有力・有効と考えられるだけである。
他にも道はある。

宝くじにも似た5重勝だが、単勝予想の塊であるので、巷間で言われるランダム、お任せ、には疑問を持っている。
宝くじのように偶然の数字ではないのだ。
各レースで、単勝の複数点買い、或いは複数の複勝を買うくらいの考え方がいいだろう。
無節操にならないように、買い目数を122310などと原則を決めるやり方もあるようだ。
わたしは手を出さない券種なので研究していないが、次第に戦略や必勝法(いや、勝つとは限らないが)が確立してくるのだろう。

▼3
頭×5レースと馬連1点買い
これまでの5重勝で、すべて1番人気で決着したのは1回だけだそうだ。
事実かどうかは知らないが、5回も10回もあったようではなさそうである。
すべて標準的な1番人気と仮定すれば、凡そ33%程度の勝率であるから、5重勝は0.33^5で約0.4%の確率で的中を期待できる。
250
回に一度である。
設定は1日に1回なので23年に一度くらいしか当たらない。
もう少しチャンスを広げてみよう。
1
23番人気の勝率合計はざっと66%33%+19%+14%程度(ざっとだからね)だ。
ほぼ3分の23頭いずれかが勝利しているということである。
5
重勝でこの上位3番人気までの3頭で組み合わせると、0.66^5で約12.5%的中する可能性がある。買い目の組み合わせ数は243通り、100円均等買いでも25千円ほど必要だ。
ちなみに、12番人気の馬連1点買いの的中率と近い数字だ。
馬券戦略として、馬連がいいのか、WIN5がいいのか、今のところ馬連に分があるようにも思うが、ひとつだけ言えることは、軍資金が大きくなければwin5は不利そうだということである。

余談というか蛇足だが、単勝123番人気の凡その勝率は覚えておくと便利だ。
厳密でなくていい。
1
番人気 3レースに1
2
番人気 5レースに1
3
番人気 7.5レースに1
15
レースあれば、1番人気が5勝、2番人気が3勝、3番人気が2勝で計10勝。
実際には9勝か10勝とみておくと良いだろう。
4
番人気以下は15レースで5勝する。
(SiriusA+B)

ブログ アーカイブ