▼当たらないのが前提
ちゃんと気が向いたので、前夜に触れた通り、3連単について綴る。
ご承知のように、出走頭数により難易度が大きく変わる。
ここで、難易度は組み合わせ数の多寡である。
8頭立てだと336通り、16頭立ては3360通り。
単勝なら難易度は2倍になる(8通りから16通り)のに対して、3連単は10倍になる。
なお、9頭立ては504通り、18頭立ては4896通りで9.7倍だ。
フルゲート4896通りばかりが強調される気がするけれど、出走頭数が16頭立ての競走が最も多いので、ふだんは3360通りで考えればいいと思う。
馬連も120通りで考える。
3連単は組み合わせ数が多いので、「素人に向かない」とか「3連単を買うのは素人だ」「競馬のプロが買う券種です」という発言を目にする。
素人が買う馬券? 玄人が買う馬券?
余程手を出し辛い馬券なのかと思ってしまうが、そんなことはない。
他の券種より当たらないが、それは選択肢が多いからで、玄人が配当を根こそぎ持っていくような話ではない。
素人の方も、安心して買ってほしい。
で、買うのはいいが、3連単を楽しむために、ちょっとスパイスを効かせた買い方はいかがだろうか。
先ず、3連単の予想法である。
3連単は確かに難しいが、これは予想精度の高さが必要なわけではない。
「3着まで着順通りに当てないといけないから精度が求められる」という主張には、わたしは同意しかねる。
2着、3着に至っては、もはや予想以上に偶然で決まる要素が強いとわたしは思っているのだ。
したがって、1頭か2頭の軸となるような馬に、3着以内に入りそうな馬をピックアップして組み合わせればいい。
そう、いつも貴方がやっている予想法で差し支えない。
Aさん「ボク、馬連専門でやってきて馬連専用みたいな予想法で、3頭目の予想ツールが無いのですが」
わたし「じゃあ、3頭目は流す感じで!」
A「3頭目は総流しにするのですか」
わたし「『だいたい』流す感じで! 全頭でなくていいんだよ」
A「結構、適当なんスね」
わたし「そうそう、3頭目なんて適当でいいの。そんな感じで! あはは」
A「ははは……」
大丈夫、自称他称玄人さんが、3着までをも常時当てるほどの精密な予想をしていると恐れているなら、だいたい思い違いだから(精密な予想ができていると言う玄人さんも思い違いである)。
滅多に当たらないから不安になると思うが、3連単ともなれば、当たらないのが前提なのだ。
予想法の問題ではないことを先ずご理解いただきたい。
なお、無作為の100以上のレースで(レースを選ばず)、3連単を1点買いし、12レース以上的中できる(的中率12%以上)という猛者(もさ)がいらっしゃるなら師事したいので連絡を乞う。
わたしは、3連単では、ロケットの弾道計算ができるくらいの人でなければ、素人も玄人もない、と思っている。
▼補助馬券として
次に3連単の買い方である。
大前提として申し上げたいのは「3連単を当てようとするな」である(笑)。
3連単だけで完結してしまわず、単複馬連その他の主力馬券に添える補助馬券と考えてみたらどうか、ということである。
つまり、何がなんでも当てようとするから買い目が爆発的に増えるのだ。
例えば、貴方が3頭の馬の3連単を買うことにしよう。
人気順に馬1、2、3と仮称する。
3頭の組み合わせは6種類だ。
(1)馬1→馬2→馬3
(2)馬1→馬3→馬2
(3)馬2→馬1→馬3
(4)馬2→馬3→馬1
(5)馬3→馬1→馬2
(6)馬3→馬2→馬1
この6種類の中で最も当たる可能性があるのは(1)、次いで(2)である。
オッズは概ね(1)から(6)の順番通りに高く、支持率は低くなっていく。
そして、支持率の順に的中する。
ここで疑問なのだが、3連単のオッズの逆数と的中率が乖離している可能性はないだろうか。
単勝式のように、支持率と的中率(勝率)が極めて近似しているかというと、特に多頭数の3連単では乖離しやすいのではないかと、わたしは考えているのである。
単勝式では「オッズの裏をかく」のは困難だ。
バリエーションが最大18しかないからである。
一方、3連単は最大4,896通り、16頭立てでも3,360通りある。
投票活動において、この差はふたつの差異を生む。
1点目は、目が行き届かないことだ。
単勝なら、いや、馬連や馬単くらいまでなら隅々までオッズを追いかけることはできるだろう。
3連単を120点買いしようとする人が、すべての買い目のオッズを確認できるとは思えない。
せいぜい、最も人気が高い組み合わせ、すなわちオッズが低いものを見て、トリガミにならないことを確認するのが関の山だ。
2点目は、カネも行き届かないことである。
3連単を100円ずつ買うとしても120点買いなら12,000円必要だ。
3連単の場合、できるだけ分散する戦法が有効だとわたしは考えるものの、買い目を増やすには限界がある。
この2点の特徴から、3連単の人気のない組み合わせは「手が届きにくい」と推測している。
単勝式なら17・18番人気を買えるが、3連単でこれをアタマにして押さえるのは難しいだろう。
17、18番人気馬を含む組み合わせをすべて買うなら500通り以上となってしまう。
したがって、的中可能性の低いと思われる組み合わせから外していく。
結果、3連単の人気薄は買われにくいと思うのである。
そこで、上記(1)から(6)までの6点のうち、3点に絞るなら、(1)、(2)、(3)と買うのではなく、(6)、(5)、(4)と買うほうが儲けられる可能性はある。
「それでは的中率がグッと下がる」
と抗議されそうだが、そもそも貴方は回収率重視と言ってたよね。
目の前のレースしか勝負できないなら、別の券種を買えば良い。
100レースでいくつか当たれば良いと考える。
そのときは巨大な配当を得る。
累積すれば、旨みのある馬券になる。
旨みとはオッズ(人気)との乖離なのだ。
単にオッズが高いだけでは旨みはない。
堅い決着は、他の馬券で押さえよう。
先の例で言えば(1)、(2)、(3)は3連単より馬連などで工夫したい。
3連単では、人気馬の組み合わせですら滅多に当たらないのだ。
この戦法では軍資金が保たないと言うのなら、3連単を馬券の中心に加えるべきではない。
(SiriusA+B)