2026年4月19日日曜日

第558夜 メジャーリーガー人数が見事にハマった話

決勝戦以外は予想なら的中?
2026WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での各チームの成績は、概ねメジャーリーガー数で説明できる。

用語は異なるが、基本的にはサッカーのワールドカップと同じ方式で、予選(正確には本戦で、前段階の予選があった)はリーグ戦で総当たり、決勝はトーナメント戦だった。
日本代表は予選を突破したものの、決勝トーナメント初戦の準々決勝で敗退した。
最終的に優勝したベネズエラに敗れたのだから仕方がないと思うが、メジャーリーガーが集い「史上最強」とか、前回優勝の実績を持ち出して、判官贔屓(はんがんびいき)で期待し失望した人もいたようだ。
史上最強は、実績ではなく競馬なら調教好気配、前回優勝実績は前年同一レース好走実績と重ね合わせられる気がする。
これが競馬予想であれば、他馬も調べるだろう。
国を挙げての闘いなので、他者(他国)への関心は薄く、専ら日本が勝てるかどうかばかり注目がいく。

ご存知の方も多いと思うが、今大会の各国の成績は、「メジャーリーガーの人数」でも測ることができた、とされる。
後付けのようだが、予選通過も決勝トーナメントも、だいたいメジャーリーガー人数の通りとなった。
決勝トーナメントに進んだチームの中で、日本代表はメジャーリーガー人数が7位、韓国が8位。
予選のプールC(「グループC」と言えば分かりやすいかも)の中では1位と2位だった。
プールAは、プールCの次にメジャーリーガー人数が少なく、この4チームは準々決勝で敗退した。
準決勝もメジャーリーガー人数で勝るチームが勝利した。
唯一、決勝戦は人数で勝るアメリカが敗れたが、人数をファクターとすれば、決勝トーナメントではこのファクターは76勝だったのだ。

(
図表558-1)メジャーリーガー人数と成績表

プール+プール内での人数順 チーム 人数 結果
B1 アメリカ 29 決勝 準優勝
D1 ドミニカ共和国 29 決勝 準決勝敗退
D2 ベネズエラ 24 決勝 優勝
B2 イタリア 18 決勝 準決勝敗退
B3 メキシコ 17
A1 カナダ 15 決勝 準々決勝敗退
A2 プエルトリコ 14 決勝 準々決勝敗退
C1 日本 9 決勝 準々決勝敗退
D3 イスラエル 9
A3 コロンビア 8
A4 パナマ 7
C2 韓国 6 決勝 準々決勝敗退
D4 オランダ 5
B4 イギリス 5
D5 ニカラグア 2
C3 台湾 2
A5 キューバ 2
C4 オーストラリア 1
B5 ブラジル 0
C5 チェコ 0

充分なデータこそ
過去の実績などから予想した人も多いだろうとわたしは推測する。
一方で、メジャーリーガー人数を調べ、想定通りだったと考える人もいよう。
前項では「後付け」という表現を使ったが、試合前からそのように予想した人には「予想は的中したのに、けしからん」と言われそうだ。
だが、先見の明があったことを指して言っているのではない。
競技というのは、分からないのだ。
過去の実績通りということだってあり得た。
或いは、選手の平均年齢や平均年俸というファクターが使えたかもしれない。
今大会では、この人数ファクターが見事にハマっただけだ。
次の大会以降で、このファクターが使える保証はない、むしろ、当てはまらない可能性は大いにあるとすら、わたしは考える。
だって、今大会だけしか見ていないじゃない?
だから「後付け」なのである。

この例は、わたしたちの競馬予想でも起こる。
あるレースを顧みたとき、「あのレースでは勝ち馬が好発進した。希望した内枠だったからな。内枠でポンと出れば、勝利に近づく」と、「内枠でポン」戦術を思い付いたとしよう。
それ、他のレースで通用するだろうか。
確かにそのレースでは、内枠でポンが決め手だったかもしれない。
しかし、上手くいくときもあるが、そうでないことも多いはずだ。
簡単に内枠でポンと出られるわけではないし、差し馬にゴール前でかわされることもある。
他のさまざまな競走条件の影響も無考慮だ。
こういうのを、わたしは「後付け」と言っている。
なぜなら根拠に乏しいからである。
あるレースで通用したからといって、他のレースでも通用しなければ必勝法ではない。

もしも、第1回大会からメジャーリーガー人数指数を材料にし、一定程度、成績と相関しているということを知って今大会を占ったのであれば、後付けではないかもしれない。
それでも、これまでの大会すべてですら、データが充分な量ではない。
競馬予想でも、たかだか数か月の結果から何らかの必勝法を開発した、儲けた、と言うのは簡単だけど、信頼性はない。
では、ファクターと後付けの違い(わたしの定義上)は何なのか。
これは、データ量・試行試験の差である。
充分なサンプルとバックテストの有無だ。
競馬ならば、どんなに短くとも1年分の全レース(わたし自身は5年分は欲しいと思うが)を調査してほしいと思う。
「有馬記念の過去10年」が如何にデータ不足か、よく分かるだろう。
結果論の10レース分で、次に使えるか検証もしていない、ものなのだ。
偶然による幸運は長続きしない。
逆説的だが、偶然性を如何に抑えるかが、必勝法である。

(SiriusA+B)


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