2016年5月25日水曜日

第87夜 脚質、展開、ペース、位置取りの予想は難解なのだが(下)


▼位置取りを予想する
前夜に、数量化1類で位置取りを予想する試みを予告した。
今夜はその結果である。

やはり、上手くできなかった……。
前半順位(このブログでいう「前半」は上がり600mを差し引いた部分。すなわち、ゴール前600m地点の順位)を従属変数、独立変数として前走の前半順位、後半順位(上がり3ハロン、つまり600m)、着順、馬番、騎手、調教師で計算してみた。
実際には、それぞれの変数を多少なりとも加工しているので人により結論は異なるが、「重相関係数」は0.426と低く、とても説明ができているとはいいにくい結果である。
意外だったのは、馬番の相関係数が高くないことだった。



独立変数

相関係数

前走前半

0.36388

前走後半

0.02750

前走着順

0.20739

馬番

0.05026

騎手番号

0.19813

調教師番号

0.17204

注。馬番以外は加工している

では、実際に当てはめるとどうなるか。
計算の結果出た数値から順位をつけてみたのだが、前半を1位で通過した馬の予測は20%しか当たらなかった。

この結果から、何が言えるのだろう()
もう少しマシなものができると思っていたので意気消沈しているのだが、競馬場や距離の増減も要素に入れればよかったのだろうか。
唯一得られた結論は、前走前半順位が最も相関係数が高かったとはいえ、それだけで決まるというものではなかったということである。
そう考えると、やはり、脚質は人為的なもの、ということになる。
展開予想は難しい。
個別の要素を研究しても、いい結果は今のところでそうにない、というのがわたしの現時点の感想である。

惨憺たる実験で大いに落胆した。
今夜はこの短い記事でご容赦願いたい。
(SiriusA+B)

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