2016年5月5日木曜日

第82夜 馬券への資金投下法について


▼マーチンゲール法
予想法ともう一つ別の世界に、賭け方を研究するものがある。
賭け方によっては、収支をプラスにできるという考え方で、よく知られているものに「倍々法」いわゆるマーチンゲール法がある。
これは、負ければ次の賭け金を2倍にするという単純な仕組みである。
これを競馬で成功できると信じている人は少数かと思うが、資金が無限であること、自らの賭け金でオッズが下がらないことなど、現実にはほぼ不可能な方法である。
モンテカルロ法という倍々ゲームよりはマイルドな投資法もあるが(一般にはモンテカルロ法とはランダムなシミュレーションを指す場合が多い)、これも現実には破綻する。
敢えて申し上げるが、以上のような掛け方を研究しているなら、直ぐに止めるべきである。
油断ならない連中が、ことば巧みに、あなたからカネをくすねようとしていると思って間違いない。
では、どのような資金投下法が良いのだろうか。
▼平坦な掛け方
わたしは、長期戦略上は、均等買いが望ましいと考えている。
その日の黒字を確保したい、そのためには残りの資金をすべて賭けてもいい、というのでなければ、無闇に賭け金を上下動させないほうが良いと思う。
実際、「厚めに買う」ということばがあるように、オッズを見て資金配分する買い方がある。
しかし、オッズを睨みながら賭け金を変えることは、逸失利益も多いことは理解しておきたい。
仮に3倍と5倍の2点に賭けるとき、皆さんなら2000円をどう分配するだろうか。
だいたい2通り考えられる。
一つは、1000円均等買いである。
それぞれ的中した場合は3000円と5000円になる。
もう一つは、3倍の方に1200円、5倍の方に800円を賭ける段差買いである。
それぞれ的中した場合は3600円と4000円である。
このくらいの倍率なら目立たないが、それでも5倍が的中したとき、上記の例では1000円の差がつく。
わたしの考えでは、オッズの高い方が的中したときに稼いでおかないといけない。
リスクヘッジした分、リターンも小さくなることを忘れてはいけない。
トリガミになるから本線を厚く、というのは最終的に損な賭け方なのだ。
わたしは1点買いだが、仮に何点か買うなら、均等買いをする。
もし段差買いをしている人なら、ぜひ、過去のデータで検証していただきたい。
高配当を的中するほど均等買いの収支が段差買いより有利であることがわかると思う。
そして、均等買いで収支が改善される理由を体感すれば、競馬で黒字を確保するにはどうすればいいのか、答えを見つけられるのではないだろうか。
(SiriusA+B)

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