▼[L] 勝率別加減値
ファクターA1からKまでと少し性格が異なるのがこのファクターLである。
中央競馬平地競走での勝率を使う。
交流競走で勝ってもカウントされない(海外も)。
勝利数なら直接的だが、ほとんど差がいかないため、勝率を用いている。
勝利数に変えて2着以内の回数、3着以内の回数などの方法も試してみたが、精度が下がるように思えたので勝率に落ち着いた。
未勝利戦はみな同じ加減値になるので何ら影響はなく、実質的には1勝クラス以上のためのファクターとなっている。
1勝以上馬となると、ぐっと数が減るため、グループ分けではまたまた面倒な作業をしている。
ご自身で試すのであれば、もっといい方法もあるとは思う。
先ず勝率を出す。
0勝馬はゼロでいい。
24戦(完走回数)4勝であれば、勝率は4/24=17%である(%未満四捨五入とした)。
17%に百を乗じて17と整数にしておく。
次に、17をLOG対数にして10倍する。
表計算ソフトなら、log10(17)*10で計算でき、1.23×10で12(これも四捨五入とした)となる。
この12をクラス12とする。
なぜこのような面倒をするのかというと、大きい値ほどグループの区切りを大きくしたいからである。
ほんとうに面倒である、ご容赦願いたい。
こうしてクラス0(中央未勝利馬)、クラス3、クラス5……クラス16以上の14グループに分類できる。
勝率はたいへんきれいな直線を描く。
平均(この場合は0.0708)を差し引くと、加減値が出来上がる。
このファクターLは、賞金ファクターと「かなり被る」と思っているのだが、賞金とは微妙に評価が異なるようで使うことにした。
ただ、中央未勝利の馬しか走らない未勝利戦では加減値は出走馬すべて-0.0071となり実質的に機能しない。
同歳戦(2、3歳馬限定戦)と古馬戦とを分けてみると、さらに精度が高まるかもしれない。
[L] 勝率別加減値(デビューからの記録が含まれる2004年生まれ以降馬で集計)
勝率LOG | 勝利件数 | 完走件数 | 勝率 | 加減値 |
0 | 18,423 | 289,391 | 0.0637 | -0.0071 |
3 | 15 | 569 | 0.0264 | -0.0444 |
5 | 92 | 2,995 | 0.0307 | -0.0401 |
6 | 227 | 5,648 | 0.0402 | -0.0306 |
7 | 388 | 8,811 | 0.0440 | -0.0268 |
8 | 1,211 | 23,953 | 0.0506 | -0.0202 |
9 | 956 | 15,836 | 0.0604 | -0.0104 |
10 | 2,622 | 40,279 | 0.0651 | -0.0057 |
11 | 2,896 | 39,231 | 0.0738 | 0.0030 |
12 | 2,048 | 25,338 | 0.0808 | 0.0100 |
13 | 2,979 | 32,651 | 0.0912 | 0.0204 |
14 | 1,999 | 21,101 | 0.0947 | 0.0239 |
15 | 2,078 | 18,335 | 0.1133 | 0.0425 |
16以上 | 2,592 | 19,917 | 0.1301 | 0.0593 |
38,526 | 544,055 | 0.0708 |
(SiriusA+B)