▼数字に踊らされる
わたしは文系で数学には苦労したけれど、文系的な判断基準の曖昧さは苦手である。
そんなわたしが「数字に踊らされる」日々から(自分としては)抜け出したのは、数字を疑ってかかるようになってからだ。
簡単に言えば鵜呑みにしないことだが、わたしのような数字に弱い人間は、とかく信用しがちである。
頭の良い人には吹き出されるけれど、どういう計算を経てその数字になったのか、を考えるようになった。
例えば「5」という結果をもたらしたのは、2+3なのか、5*1なのか、あるいは452-447なのか、背景を想像する癖を付けた。
自分なりに納得して「5」を受け入れるのである。
調教タイムの時計に疑問を抱いたり、走破時計や着差に意味を見出せなくなったのは、こうした経緯がある。
ところで「オッズ理論」にもさまざまなバリエーションがあるが、「オッズの断層」を見つけて活かす馬券術がある。
断層を探す「技術」にも巧拙はあるけれど、ほとんどの場合、オッズをそのままみて「断層」を目視で確認しているようだ。
▼2016年10月8日東京第11競走 第2回サウジアラビアロイヤルカップ(G3)最終オッズ
わたしは文系で数学には苦労したけれど、文系的な判断基準の曖昧さは苦手である。
そんなわたしが「数字に踊らされる」日々から(自分としては)抜け出したのは、数字を疑ってかかるようになってからだ。
簡単に言えば鵜呑みにしないことだが、わたしのような数字に弱い人間は、とかく信用しがちである。
頭の良い人には吹き出されるけれど、どういう計算を経てその数字になったのか、を考えるようになった。
例えば「5」という結果をもたらしたのは、2+3なのか、5*1なのか、あるいは452-447なのか、背景を想像する癖を付けた。
自分なりに納得して「5」を受け入れるのである。
調教タイムの時計に疑問を抱いたり、走破時計や着差に意味を見出せなくなったのは、こうした経緯がある。
ところで「オッズ理論」にもさまざまなバリエーションがあるが、「オッズの断層」を見つけて活かす馬券術がある。
断層を探す「技術」にも巧拙はあるけれど、ほとんどの場合、オッズをそのままみて「断層」を目視で確認しているようだ。
▼2016年10月8日東京第11競走 第2回サウジアラビアロイヤルカップ(G3)最終オッズ
馬番
|
馬名
|
単勝倍率
|
単勝人気
|
3
|
クライムメジャー
|
2.2
|
1
|
7
|
ダンビュライト
|
3.5
|
2
|
6
|
ブレスジャーニー
|
5.0
|
3
|
1
|
ロジムーン
|
5.1
|
4
|
2
|
バリンジャー
|
16.8
|
5
|
4
|
ウィンドライジズ
|
37.0
|
6
|
5
|
サクセスムーン
|
42.2
|
7
|
8
|
セイウングロリアス
|
46.2
|
8
|
9
|
シャイニードライヴ
|
111.5
|
9
|
上記の競走は、つい先日の土曜日に実施されたレースである。
結果から言えば、3番人気の6番ブレジャーニーが勝利したのだが、このオッズを例に「オッズの断層」をイメージすると、4番人気までは「ひとかたまり」で、4番人気と5番人気の間を「オッズの断層」とするように思う。
結果から言えば、3番人気の6番ブレジャーニーが勝利したのだが、このオッズを例に「オッズの断層」をイメージすると、4番人気までは「ひとかたまり」で、4番人気と5番人気の間を「オッズの断層」とするように思う。
あるいは、複数の「断層」があるとすれば、5番人気と6番人気の間、または8番人気と9番人気の間などと指摘する向きもあろう。
わたしが気になるのは次のふたつのことである。
(1)オッズの断層を「感覚」で決めていること
(2)オッズをそのまま使っていること
上記(1)の感覚的ということについては、何か修正点を設けている人もいるようだが、(2)についてはそのままであることが多いようだ。
そこで、下表を用意してみた。
▼最終競走 オッズの逆数付
わたしが気になるのは次のふたつのことである。
(1)オッズの断層を「感覚」で決めていること
(2)オッズをそのまま使っていること
上記(1)の感覚的ということについては、何か修正点を設けている人もいるようだが、(2)についてはそのままであることが多いようだ。
そこで、下表を用意してみた。
▼最終競走 オッズの逆数付
馬番
|
馬名
|
単勝倍率
|
単勝人気
|
オッズの逆数
|
3
|
クライムメジャー
|
2.2
|
1
|
36.4%
|
7
|
ダンビュライト
|
3.5
|
2
|
22.9%
|
6
|
ブレスジャーニー
|
5.0
|
3
|
16.0%
|
1
|
ロジムーン
|
5.1
|
4
|
15.7%
|
2
|
バリンジャー
|
16.8
|
5
|
4.8%
|
4
|
ウィンドライジズ
|
37.0
|
6
|
2.2%
|
5
|
サクセスムーン
|
42.2
|
7
|
1.9%
|
8
|
セイウングロリアス
|
46.2
|
8
|
1.7%
|
9
|
シャイニードライヴ
|
111.5
|
9
|
0.7%
|
わたしから見れば、オッズの逆数(ここでは簡便に1/当該オッズ*(4/5)で算出する)、つまりオッズから推定される勝率を弾き出せば、「断層」の位置は「正しいのか」という疑問が出てくる。
本当に断層というのは、2番人気と3番人気の間であり、4番人気と5番人気の間である。
つまり、断層の場所が違うのである。
わたしは、オッズ理論では黒字を目指せないと考えているので採用していないが、オッズ理論派の皆さんにはくれぐれもオッズの断層を踏み外さないように注意いただきたいところである。
少しサービスして、わたしなりの「オッズ理論」をご覧いただこう。
わたしはオッズの「断層」に代えて「平均との乖離」をみる。
ある競走のオッズを眺めるのではなく、1番人気のオッズが過去の同数出走の競走で1番人気だったオッズとどれほど乖離しているか、を調べるのである。
ここでは、9頭で争われたJRAの平地競走から集計した「標準オッズ」を使う。
そのままオッズ同士で比較するのではなく、一旦、逆数にし直して比較する。
一番右欄「乖離(A)-(B)」を見ていただければ、2番人気から4番人気までの3頭が「人気の割によく買われている」ことがおわかりいただけるだろう。
わたしなら、1番ロジムーンと6番ブレスジャーニーと7番ダンビュライトからほかの要素を加味して1頭選ぶだろう。
結果を再度申し上げると、3番人気ブレスジャーニーが勝利した。
本当に断層というのは、2番人気と3番人気の間であり、4番人気と5番人気の間である。
つまり、断層の場所が違うのである。
わたしは、オッズ理論では黒字を目指せないと考えているので採用していないが、オッズ理論派の皆さんにはくれぐれもオッズの断層を踏み外さないように注意いただきたいところである。
少しサービスして、わたしなりの「オッズ理論」をご覧いただこう。
わたしはオッズの「断層」に代えて「平均との乖離」をみる。
ある競走のオッズを眺めるのではなく、1番人気のオッズが過去の同数出走の競走で1番人気だったオッズとどれほど乖離しているか、を調べるのである。
ここでは、9頭で争われたJRAの平地競走から集計した「標準オッズ」を使う。
そのままオッズ同士で比較するのではなく、一旦、逆数にし直して比較する。
一番右欄「乖離(A)-(B)」を見ていただければ、2番人気から4番人気までの3頭が「人気の割によく買われている」ことがおわかりいただけるだろう。
わたしなら、1番ロジムーンと6番ブレスジャーニーと7番ダンビュライトからほかの要素を加味して1頭選ぶだろう。
結果を再度申し上げると、3番人気ブレスジャーニーが勝利した。
馬番
|
馬名
|
単勝倍率
|
単勝人気
|
(A)オッズの
逆数 |
標準倍率
(9頭立て) |
(B)標準オッズの
逆数 |
乖離
(A)-(B) |
3
|
クライムメジャー
|
2.2
|
1
|
36.4%
|
2.2
|
36.5%
|
-0.1
|
7
|
ダンビュライト
|
3.5
|
2
|
22.9%
|
4.0
|
19.8%
|
+3.1
|
6
|
ブレスジャーニー
|
5.0
|
3
|
16.0%
|
6.2
|
12.8%
|
+3.2
|
1
|
ロジムーン
|
5.1
|
4
|
15.7%
|
9.5
|
8.4%
|
+7.3
|
2
|
バリンジャー
|
16.8
|
5
|
4.8%
|
14.7
|
5.5%
|
-0.7
|
4
|
ウィンドライジズ
|
37.0
|
6
|
2.2%
|
23.1
|
3.5%
|
-1.3
|
5
|
サクセスムーン
|
42.2
|
7
|
1.9%
|
39.7
|
2.0%
|
-0.1
|
8
|
セイウングロリアス
|
46.2
|
8
|
1.7%
|
64.7
|
1.2%
|
+0.5
|
9
|
シャイニードライヴ
|
111.5
|
9
|
0.7%
|
112.1
|
0.7%
|
0
|