▼頭数も予想の要素
今夜もオッズにまつわる記事を、いつもよりちょっと短いが、用意している。
第46夜「競馬はため息が出るほどよくできている」の中で、単勝平均配当の逆数(寺銭を加味して4/5倍している)と出走頭数から割り出した1頭あたりの的中率を比較して、ほとんど差がないことを示した。
すなわち、単勝オッズから導き出した出走頭数別の的中率が、実際の的中率とほぼ等しいと申し上げたのだが、ひとつ言い足りないところがあった。
出走頭数からすべての馬の実力がまったく等しいとして(あるいは宝くじのように)、各馬均等に勝率を保有していると考える。
これを「単純確率」と呼ぶことにしよう。
4頭立てなら25%、10頭なら10%、16頭なら6%(6.25%)である。
この「単純確率」と1番人気の勝率の実績の差は、25ポイント程度になるのである。
芝コースは1,2ポイント低いのだが、表では17頭・18頭立てのポイント差にそれが表れている。
(2006-2014年平地競走1番人気勝率)
今夜もオッズにまつわる記事を、いつもよりちょっと短いが、用意している。
第46夜「競馬はため息が出るほどよくできている」の中で、単勝平均配当の逆数(寺銭を加味して4/5倍している)と出走頭数から割り出した1頭あたりの的中率を比較して、ほとんど差がないことを示した。
すなわち、単勝オッズから導き出した出走頭数別の的中率が、実際の的中率とほぼ等しいと申し上げたのだが、ひとつ言い足りないところがあった。
出走頭数からすべての馬の実力がまったく等しいとして(あるいは宝くじのように)、各馬均等に勝率を保有していると考える。
これを「単純確率」と呼ぶことにしよう。
4頭立てなら25%、10頭なら10%、16頭なら6%(6.25%)である。
この「単純確率」と1番人気の勝率の実績の差は、25ポイント程度になるのである。
芝コースは1,2ポイント低いのだが、表では17頭・18頭立てのポイント差にそれが表れている。
(2006-2014年平地競走1番人気勝率)
完走頭数
|
競走数
|
1番人気1着
|
勝率(A)
|
単純確率(B)
|
ポイント差(A)-(B)
|
4頭
|
2
|
1
|
50%
|
25%
|
25ポイント
|
5頭
|
15
|
7
|
47%
|
20%
|
27ポイント
|
6頭
|
51
|
21
|
41%
|
17%
|
25ポイント
|
7頭
|
172
|
71
|
41%
|
14%
|
27ポイント
|
8頭
|
426
|
185
|
43%
|
13%
|
31ポイント
|
9頭
|
834
|
328
|
39%
|
11%
|
28ポイント
|
10頭
|
1,236
|
446
|
36%
|
10%
|
26ポイント
|
11頭
|
1,649
|
587
|
36%
|
9%
|
27ポイント
|
12頭
|
2,338
|
815
|
35%
|
8%
|
27ポイント
|
13頭
|
2,577
|
850
|
33%
|
8%
|
25ポイント
|
14頭
|
2,713
|
881
|
32%
|
7%
|
25ポイント
|
15頭
|
4,433
|
1,362
|
31%
|
7%
|
24ポイント
|
16頭
|
10,110
|
3,081
|
30%
|
6%
|
24ポイント
|
17頭
|
750
|
210
|
28%
|
6%
|
22ポイント
|
18頭
|
2,596
|
733
|
28%
|
6%
|
23ポイント
|
この理由については、わかっていない。
正確に言えば、確率・統計の知識がもう少し深ければ、わたしも説明したいのだけれど、残念ながらよくわからない。
ただ、競馬は宝くじのような均質性はないといわれるものの、統計を取っていくと驚くほど均質的であることに茫然とする。
やはり、「競馬はため息が出るほどよくできている」と思わずにはいられない。
(SiriusA+B)