2016年10月14日金曜日

第120夜 出走頭数別1番人気の勝率から思うこと


▼頭数も予想の要素
今夜もオッズにまつわる記事を、いつもよりちょっと短いが、用意している。
46夜「競馬はため息が出るほどよくできている」の中で、単勝平均配当の逆数(寺銭を加味して4/5倍している)と出走頭数から割り出した1頭あたりの的中率を比較して、ほとんど差がないことを示した。
すなわち、単勝オッズから導き出した出走頭数別の的中率が、実際の的中率とほぼ等しいと申し上げたのだが、ひとつ言い足りないところがあった。
出走頭数からすべての馬の実力がまったく等しいとして(あるいは宝くじのように)、各馬均等に勝率を保有していると考える。
これを「単純確率」と呼ぶことにしよう。
4
頭立てなら25%10頭なら10%16頭なら6%(6.25%)である。
この「単純確率」と1番人気の勝率の実績の差は、25ポイント程度になるのである。
芝コースは1,2ポイント低いのだが、表では17頭・18頭立てのポイント差にそれが表れている。
(2006-2014
年平地競走1番人気勝率)

完走頭数
競走数
1番人気1
勝率(A)
単純確率(B)
ポイント差(A)-(B)
4
2
1
50%
25%
25ポイント
5
15
7
47%
20%
27ポイント
6
51
21
41%
17%
25ポイント
7
172
71
41%
14%
27ポイント
8
426
185
43%
13%
31ポイント
9
834
328
39%
11%
28ポイント
10
1,236
446
36%
10%
26ポイント
11
1,649
587
36%
9%
27ポイント
12
2,338
815
35%
8%
27ポイント
13
2,577
850
33%
8%
25ポイント
14
2,713
881
32%
7%
25ポイント
15
4,433
1,362
31%
7%
24ポイント
16
10,110
3,081
30%
6%
24ポイント
17
750
210
28%
6%
22ポイント
18
2,596
733
28%
6%
23ポイント
なぜ、25ポイントなのか。
この理由については、わかっていない。
正確に言えば、確率・統計の知識がもう少し深ければ、わたしも説明したいのだけれど、残念ながらよくわからない。
ただ、競馬は宝くじのような均質性はないといわれるものの、統計を取っていくと驚くほど均質的であることに茫然とする。
やはり、「競馬はため息が出るほどよくできている」と思わずにはいられない。
(SiriusA+B)

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