2015年10月10日土曜日

第30夜 レース全体で掴む(2)レースこそ最大の練習?!



▼多頭数の競走

前夜の「次走勝利馬」を排出した競走の話は、競走により次走勝ち馬の数が最大7頭、一方で1頭も勝てなかった競走が全体の4割に達することを述べた。

では、どんな競走が次走勝利馬を排出するのか、少し調べてみたい。

わたしは、調教以上に、レースが最大の練習だと考えている。調教がどんなに強くて速くても、やはり競走本番に得られるものに及ばない、ということである。男子マラソンの公務員ランナーの人のような練習方法は理に適っているのではないかと思うのだ。

今回は、頭数との関係を調べてみた。下表をご覧いただきたい。2006年から2013年の競走を2014年末までで集計したものである。取消や競走中止の馬も含むが、次走勝利馬を排出した競走は、出走頭数と深く関係していることがわかる。頭数の増加以上に次走勝利馬の輩出数の増加が見られるのだ。

この結果から思案すると、頭数が多いとゴチャついたり、大回りさせられたりといったケースが増えるのではないだろうか。


次走勝利馬輩出数

競走数

比率

平均出走頭数

0

10932

39.6%

14.1

1

10242

37.1%

14.4

2

4704

17.0%

14.7

3

1399

5.1%

15.1

4

293

1.1%

15.5

5

50

0.2%

15.7

6

5

0.0%

17.6

7

1

0.0%

18.0

 

この調査結果を受けて、出走頭数別の次走勝利馬輩出数を表にしてみた。パーセンテージに換算すると非常に興味深い結果になるのでぜひ試算してほしい。実数だけ眺めてもインスピレーションは沸かないと思う。

あくまで推測の域を出ないが、馬は学習する、競走が厳しいほど次走で好走するのではないかと思われる。


 

次走勝利馬輩出数

↓出走頭数

0

1

2

3

4

5

6

7

合計

4

1

 

 

 

 

 

 

 

1

5

7

5

1

 

 

 

 

 

13

6

26

11

3

 

 

 

 

 

40

7

81

46

11

1

 

 

 

 

139

8

217

128

31

5

1

 

 

 

382

9

370

264

89

15

2

 

 

 

740

10

519

419

163

26

4

 

 

 

1,131

11

676

540

212

49

10

2

 

 

1,489

12

927

805

336

68

8

3

 

 

2,147

13

1,014

874

365

115

22

1

 

 

2,391

14

1,144

1,097

515

145

18

2

 

 

2,921

15

1,236

1,281

567

155

33

9

 

 

3,281

16

3,750

3,641

1,813

596

129

20

1

 

9,950

17

144

189

85

36

9

1

 

 

464

18

820

942

513

188

57

12

4

1

2,537


10,932

10,242

4,704

1,399

293

50

5

1

27,626

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