2015年10月18日日曜日

第32夜 的中率20%なら誰でもできる、の続きの話



▼誰でも5回に1度は勝てる

前夜の続きの話である。

前夜は、誰でも20%程度の勝率の予想なら立てられるという話をした。

平均賞金というフィルタを用いたのだが、そのほかにも簡便で誰でも再現できる勝率20%の予想はある。

例えば以下のようなものである。

用いているのは、2006年から2014年末までのデータである。



前走2着の馬で、2014年末までに出走した頭数

30,178

上記のうち1着となった頭数

6,241

勝率

20.7%

芝、ダートの平地競走も障害競走もすべて同じ土俵で参照しているので、もっと精査したい人はご自身で調べていただきたい。

前走2着の馬が1頭もいない競走や、複数いる競走もあるが、一律に賭けた場合、5回に1回は当たるということだ。

当然、収支は赤字である。

このほかにもいくつか挙げておこう。



前走1番人気で完走2着以下の馬で、2014年末までに出走した頭数

19,209

上記のうち1着となった頭数

3,959

勝率

20.6%

 



前走ゴール600m手前まで先頭で、2着または3着になった馬で、2014年末までに出走した頭数

8,518

上記のうち1着となった頭数

1,717

勝率

20.2%

 

▼的中率を上げること

このように、的中率20%程度なら、いかなる方法でも可能である。

では、25%を超えてくるようにするにはどうすればよいのか。

的中率20%程度の予想をベースに、もっと条件を絞っていくという方法はある。

ただし、そのやり方では人気馬に絞り込んでいくだけのことで、回収率は向上しないだろう。

また、20%の予想法をいくつか組み合わせるという方法もある。

これも、本命馬に近づいていくだけである。

▼裏情報?

ここで、怪しげな「予想会社の裏情報」について考えてみる。

そのようなものに頼るなどは論外だが、頼ろうとする人の心理に目を向けたい。

彼らは「高額の配当を手にするためには、ほとんどの人が知らない裏情報があるはずだ」と考えている。

裏情報というものは気にしなくてよいが、「裏」という文字を外してみよう。

「高額の配当を手にするためには、ほとんどの人が知らない情報があるはずだ」ということだ。

そうなのである。

周囲の競馬ファンが気づかない「勝利の要素」を探し出せばよいということである。

スピード指数による予想は、広く世間に知られてオッズが下がったという人もいる。

真偽は別として、多くの人と同じ予想法では勝てないということだ。

早速、オリジナルの要素を探しに出かけてほしい。

競馬成績の中にも、競馬場にもあるだろう。

データを少し加工したり、馬体の特徴を探したりしてみよう。

そして、検証を繰り返す。

競馬予想には未知の領域がまだ多い。

幸い、1番人気でも3回に2回は外れるのである。

(SiriusA+B)


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