美味しいイタリアンもいいけれど、競馬談議には居酒屋がよく似合う気がする。
このブログの原点ともいえる居酒屋トーク。
話があちこちに展開していくが、ブログのエッセンスをお伝えできるのではないかと思う。12回に分割して記載する。(その10)
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▼予想の精度
――精度といえば、3人寄らば文殊の知恵と言うけど、予想者全体を示すオッズはソコソコ精度が高いよね。
A:1番人気は長い間、的中率33%前後だよね。3分の一かあ。いいところだね。
――進化していないとも言える(笑)
A:でも、精度が低いのか、やはり偶然の要素が強いのかは、知っておきたいよね。
――そんなことわかるの。
A:変わった検証をしたことがあるよ。出走時点の賞金額順や単勝人気と、その後しばらくしてからの賞金額順を較べてみた。
――結果が気になるけど。
A:おおよそだけど、あまり変わらなかった。つまり、予想の精度は高くて、人気どおりに決着しないのは偶然かレース適性の問題ではないかと。もちろん、人気薄で勝った馬が、出走当時不当に低い評価だったものもあるよ。でも、多くは同じ。競馬だからね、偶然の要素が皆無では成り立たないから。
――ということは、これ以上的中率が上がる可能性は低いと。
A:人気どおりでない決着が、偶然ではなく、レースの要素であれば未だわからないけど。ただ、オッズは馬の能力をよく反映している気がする。
――結構ショックだよね。百発百中は無いということか。
A:馬の状態、臨戦態勢とかレースの展開を重視する予想もあるよね。もっと精度が高くなれば、何かわかるかもしれない。
――予想は難しいね。
A:だから面白いんじゃない。馬の成長や経験なんかもうまく織り込むといいかな、とか考えると研究も楽しくなるよ。わたしは調教よりレースの経験が影響すると思ってるけど、未だわからないこともある。ずっと他馬と並走して外を回らされた馬が次走でどうなるか、ゴール前でデッドヒートした馬がどれくらい成長するかとか。
――楽しんでいるね(笑)
A:そうだね(笑)レース中の速度の緩急は、いずれ体系化したいね。
――馬も一定の速さで走り続けるわけではないものね。
A:騎手の巧拙はこういうところにあるよね。
(つづく)
(SiriusA+B)