美味しいイタリアンもいいけれど、競馬談議には居酒屋がよく似合う気がする。
このブログの原点ともいえる居酒屋トーク。
話があちこちに展開していくが、ブログのエッセンスをお伝えできるのではないかと思う。12回に分割して記載する。(その5)
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▼オッズ分析
――オッズの分析はどうかな。わたしは割りと好きだな。
A:時間とともに変化するデータはちょっと苦手かな(笑)。オッズの動きをずっと見ているのも時間がもったいないし。
やっぱり必勝法というのはないのかな。
A:あるよ。少なくとも、軍資金と短時間で馬券を買う技術が必要だけど、そうした必勝法は実在する。買い目を決めるノウハウは、それほど難しいものはいらないようだけど。難しくないと言っても、もちろんかなりレベル高いよ。
――よく馬主とか金持ちの馬券で、複勝1.1倍の馬券をドーンと買うとかいう、あれ?
A:その「あれ」は儲からないと思う(笑)。必勝法ではないんじゃないかな。応援馬券とか道楽とかいう範疇かと。ただ軍資金の大きさで闘い方は変わってくると思う。
――馬券の種類が変わるということ?
A:それもあるけど、買う点数が変わるというほうがいいかな。軍資金が多いなら、多点買い、ふつうは一点買いだと思う。幅広く買えるということは、リスク回避のやり方が変わるからね。軍資金の多い人は資金配分、少額の人は予想精度を中心に戦略を立てることかな。
――ちょっと意外だね。馬連なんかは数点購入するのが一番いいと思ってた。
A:買い方としてはオーソドックスだけど、長期間黒字っていうのも難しいかな。中途半端な点数買いは、たぶん厳しい収支になるだろうなと。軍資金が多い人の「かなり幅広い多点買い」は、予想外の高配当を手にすることができる。時々やってくる高配当が利益の源泉で、多くのレースでは低配当でトントン程度になるようにして耐える。でも、ふつうの人が考える多点買いじゃないよ。例えば3連単で2000点買いとか、3000点買いだからね。
――3000点買いだと、1レースに軍資金は30万円か。
A:それも均等買いでね。おそらく必勝法は、段差買いになるので、60万円は必要かなと思う。ということは、3場開催で1日36レース、土日で72レースだから、4320万円。もちろん、ほとんどのレースである程度の回収は見込むので、そこまで必要ないけれど、これくらいのお金を何とも思わないくらいの金銭感覚でないとね。
――お金を考えてレースを絞ったら。
A:買うレースを選ばないほうがいいと思う。堅いと思ったレースで荒れるから配当がいいわけで、これを見送っていたら回収率は下がるだろうね。
――じゃあ、ふつうの人の必勝法をお願いします(笑)
A:うん、1点買いに限る、かな(笑)。競馬とは、軍資金を維持しつつ、大きな配当を待つゲームだから。
――名言だね。軍資金の多い人は多点買いである程度資金を維持できるけど、少額の人ほど、軍資金を枯渇させないように的中率を上げなければいけないんだね。
A:ただ、軍資金の大きい人の必勝法は存在が明らかになったけど、少額投資の必勝法は明らかにされた例がない。少なくとも、わたしが考えている通りなら、「本命党」「穴党」という区分で勝っている人はいないだろうと思う。
――複勝は金持ちの馬券だと思っていたけど。
A:むしろ3連単かな。
――わたしたち少額馬券師には、3連単は無謀なのかな。
(つづく)
(SiriusA+B)