▼出走馬の3分の2は中央平地競走未勝利で終わる
中央競馬平地競走の出走馬のうち、1勝以上できるものは全体の3割強である。
データを検証するとそんな結果になる。
この中には地方競馬出身の馬や、ジャパンカップに代表される外国馬の出走も含む。
それでも全体としてはおよその傾向を示しているだろう。
下表は、2006年から2014年のすべての平地競走から、出走馬数や勝利度数別出走馬の統計を取ったものである。
また、2005年生まれで中央競馬に出走した馬に絞った統計も併載した。
馬の生涯競走記録を考える点では、むしろ2005年生まれの表が適しているかもしれない。
2006-2014平地競走
|
2005年出生馬
| |||
競走数
|
29902
|
|
| |
延べ出走頭数
|
433221
|
|
47863
|
|
出走頭数
|
47700
|
9.08
|
4591
|
10.43
|
勝利馬数
|
14955
|
31.35%
|
1511
|
32.91%
|
0勝馬
|
32745
|
68.65%
|
3080
|
67.09%
|
1勝馬
|
7617
|
15.97%
|
706
|
15.38%
|
2勝馬
|
3207
|
6.72%
|
300
|
6.53%
|
3勝馬
|
2111
|
4.43%
|
235
|
5.12%
|
4勝馬
|
1146
|
2.40%
|
154
|
3.35%
|
5勝馬
|
537
|
1.13%
|
72
|
1.57%
|
6勝馬
|
199
|
0.42%
|
27
|
0.59%
|
7勝馬
|
72
|
0.15%
|
11
|
0.24%
|
8勝馬
|
36
|
0.08%
|
3
|
0.07%
|
9勝馬
|
20
|
0.04%
|
1
|
0.02%
|
10勝馬
|
7
|
0.01%
|
2
|
0.04%
|
11勝馬
|
3
|
0.01%
|
0
|
0.00%
|
▼微妙な差
勝利馬と未勝利馬を分ける要素はなんだったのであろう。
もう少し深く研究する必要はあるが、気になる指標をまとめてみた。
気になる指標とは、生年月日とデビュー時の「日齢」、馬体重である。
生年月日の平均など、あまり聞いたこともないと思うが、EXCELを使えば簡単に算出できる。
微妙な差ではあるが、平均すると、おぼろげにイメージしていたとおりであった。
未勝利馬は、生年月日が遅く、初出走も遅い。
一方で、デビュー戦での馬体重は軽いのであった。
生育が遅いのではないだろうか。
ただし、平均した結果であり、小柄な馬でも、遅いデビューでもスターホースは生まれているので、あくまでも傾向だけ感じ取っていただければ幸いである。
2005年出生馬
勝利数別 |
頭数
|
平均生年月日
|
初出走時
平均日齢 |
初出走時
馬体重 |
0勝馬
|
3080
|
2005/04/03
|
1023
|
462
|
1勝馬
|
706
|
2005/04/01
|
970
|
467
|
2勝馬
|
300
|
2005/03/31
|
972
|
473
|
3勝馬
|
235
|
2005/03/30
|
977
|
472
|
4勝以上馬
|
270
|
2005/03/30
|
976
|
474
|
(SiriusA+B)