2015年12月21日月曜日

第48夜 淘汰の世界で生きているということ


▼出走馬の3分の2は中央平地競走未勝利で終わる

中央競馬平地競走の出走馬のうち、1勝以上できるものは全体の3割強である。

データを検証するとそんな結果になる。

この中には地方競馬出身の馬や、ジャパンカップに代表される外国馬の出走も含む。

それでも全体としてはおよその傾向を示しているだろう。

下表は、2006年から2014年のすべての平地競走から、出走馬数や勝利度数別出走馬の統計を取ったものである。

また、2005年生まれで中央競馬に出走した馬に絞った統計も併載した。

馬の生涯競走記録を考える点では、むしろ2005年生まれの表が適しているかもしれない。



2006-2014平地競走

2005年出生馬

競走数

29902

 

 

延べ出走頭数

433221

 

47863

 

出走頭数

47700

9.08

4591

10.43

勝利馬数

14955

31.35%

1511

32.91%

0勝馬

32745

68.65%

3080

67.09%

1勝馬

7617

15.97%

706

15.38%

2勝馬

3207

6.72%

300

6.53%

3勝馬

2111

4.43%

235

5.12%

4勝馬

1146

2.40%

154

3.35%

5勝馬

537

1.13%

72

1.57%

6勝馬

199

0.42%

27

0.59%

7勝馬

72

0.15%

11

0.24%

8勝馬

36

0.08%

3

0.07%

9勝馬

20

0.04%

1

0.02%

10勝馬

7

0.01%

2

0.04%

11勝馬

3

0.01%

0

0.00%

▼微妙な差

勝利馬と未勝利馬を分ける要素はなんだったのであろう。

もう少し深く研究する必要はあるが、気になる指標をまとめてみた。

気になる指標とは、生年月日とデビュー時の「日齢」、馬体重である。

生年月日の平均など、あまり聞いたこともないと思うが、EXCELを使えば簡単に算出できる。

微妙な差ではあるが、平均すると、おぼろげにイメージしていたとおりであった。

未勝利馬は、生年月日が遅く、初出走も遅い。

一方で、デビュー戦での馬体重は軽いのであった。

生育が遅いのではないだろうか。

ただし、平均した結果であり、小柄な馬でも、遅いデビューでもスターホースは生まれているので、あくまでも傾向だけ感じ取っていただければ幸いである。



2005年出生馬
勝利数別

頭数

平均生年月日

初出走時
平均日齢

初出走時
馬体重

0勝馬

3080

2005/04/03

1023

462

1勝馬

706

2005/04/01

970

467

2勝馬

300

2005/03/31

972

473

3勝馬

235

2005/03/30

977

472

4勝以上馬

270

2005/03/30

976

474

(SiriusA+B)

ブログ アーカイブ